Japan Azure User Group 14周年イベント参加レポート~テックコミュニティでの活動はエンジニアとしてのベネフィットが盛りだくさん~
こんにちは。プライムSIを手掛けるグループソリューション統括本部・システムソリューション統括本部の採用チームです!
私たちの組織では、外部のテックコミュニティで積極的に情報発信を行っているエンジニアがいます。
今回は、先日開催された「Japan Azure User Group 14周年イベント」のセッションに登壇した2名のエンジニアに、お話をうかがいました!
イベントの概要、登壇時にお話されたテーマに関して、さらにお二人のテックコミュニティとの関わり方について語っていただきました。
お話をうかがったエンジニア
Japan Azure User Group 14周年イベントとは?
――この度はイベントへのご登壇、お疲れ様でした!ところで、今回ご登壇されのはどのようなイベントだったのですか?
小田島:先ずは本イベントを主催しているJapan Azure User Group(以下、JAZUG)について説明しますね。この組織は2010年に結成された、Microsoft Azureを学び楽しむ日本のユーザーグループであり、connpass※1上のグループ登録者は現時点で5000人を超えています。
参加者は学生からAzureに少し興味を持っている方、更に実際にビジネスで活用している方まで年齢・職種問わず参加できるコミュニティです。
今回開催された「Japan Azure User Group 14周年イベント」は、毎年開催される総会のようなイベントで、2トラック制でセッションが開催されていました。
我々が登壇したセッションにはテーマが設けられていて、私が参加したセッションは「Azureやらかし体験談」で、永井さんが参加したセッションは「初めて〇〇触ってみた」というテーマでした。
※1:エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム
――セッション以外にはどんなコンテンツがあったのですか?
小田島:セッション後に懇親会があったのですが、その中で飛び入りLT会やじゃんけんプレゼント企画などがありました。
飛び入りLT会ではみなさん積極的に手を挙げられていて、じゃんけんプレゼント企画は書籍やノベルティが用意されていて、会場は盛り上がっていましたよ。
私自身もイベント全体を通してAzureに関するお話を沢山聞けましたし、弊社他組織の登壇者の方とも懇親会で意気投合して、楽しい時間を過ごすことができました。
何故、登壇しようと思ったのか?
――お二人が今回のイベントでのセッションに登壇しようと思ったきっかけは、何だったのですか?
永井:元々、私はJAZUGのイベントにリスナーとして参加していました。
過去のセッションで、技術を磨いてアウトプットをしている方達を見ていて、私自身の技術を突き詰めることのモチベーションに繋がっていました。
今回のイベントでは参加枠が多数あり、私自身がテックコミュニティに本格的に参画し、アウトプットを行ういい機会だと思い、登壇者として参加を申し込みました。
私は普段から、組織で実施している勉強会、外部コミュニティでのセミナーやミートアップに参加してインプットをしているので、アウトプットの機会があれば挑戦したいなと考えていました。
小田島:私は「Azureやらかし体験談」というテーマを見て、私自身が体験したエンジニアが陥りがちな失敗とその対応策が、みなさんに役立ててもらえるのでは?と思い、登壇することにしました。
因みに、JAZUG主催のイベントには今まで何度か登壇させていただいていて、エンジニアの皆さんにとって有益なネタが思いつけば登壇することにしています。
発表テーマと選定理由は?
――今回のイベントでお二人が選んだテーマの概要と、そのテーマを選んだ理由についてお聞かせください。
小田島:私は「軽いノリで“自動化”に取り組んではいけないという話」というテーマで登壇しました。
例えば、クラウド管理タスクを自動化するために、PowerShell※2でスクリプトを書くのですが、非機能の要件定義と設計を疎かにすると多大な影響を及ぼす可能性があります。
そういったことを防ぐため、クラウド環境において起こり得る現象とその対処法について解説しました。
具体的には、Azure上に格納されたデータのDR(ディザスタリカバリ) 対策についてお話したのですが、これは自動化を手掛ける大部分の方が取り組む内容になります。
今回このテーマを選んだ理由ですが、今回お話した失敗事例はエンジニアの方であれば陥る可能性が高い事象になります。
セッションで注意喚起をすることで、多くの方にお役立ていただけると考えお話させていただくことにしました。
※2:Microsoftが開発したスクリプト言語およびキャラクターユーザーインターフェイス(CUI) の1つ
小田島さんの当日のスライド資料は以下からご覧になれます↓
――参加者からセッションに対する反響はありましたか?
小田島:会場のエレベーターで、参加者の方から「とても有益な情報でした!」と感謝の言葉をかけていただきました。
やはり、参加者から直接、前向きな感想をいただけるのは嬉しいものですね。
こういったことが、コミュニティ活動のモチベーションにも繋がります。
――永井さんが選んだテーマの概要と、選定理由について教えてください。
永井:私は「Azure Carbon Optimizationを触ってみた」というテーマで登壇しました。
Azure Carbon OptimizationはMicrosoft Azureの機能の1つで、自社環境でどれだけCO2が排出されているか?また、CO2を削減するにはどのように対応すればよいか?が分かるサービスになります。
セッションの中では、このサービスの使用方法について解説しました。
普段から大変お世話になっているMicrosoftが、SDGsの取り組みの一環としてCO2削減に取り組んでいることを、多くの方に知っていただきたいという思いからこのテーマを取り上げさせていただきました。
参加者の中でAzure Carbon Optimizationを実際に触ったことがある人はいなかったのですが、CO2削減は非エンジニア以外でも分かるネタです。
エンジニアのみなさんの非エンジニアの方とのコミュニケーションの中で、引き出しとし持っていただけたらいいな、といった考えもありました。
永井さんの当日のスライド資料は以下からご覧になれます↓
――今回のイベントでの登壇を通して、ご自身の中で変化はありましたか?
永井:JAZUGの運営の方やMicrosoftの社員と話す機会を得られて、コミュニティの中でプレゼンスを見出すことができたので、今後情報発信がしやすい基盤づくりはできたと思っています。
更に、イベント後にXのフォロワーも増えていていたので、登壇の効果をすぐに目で見ることができました。
また、パーソルクロステクロノジーの永井として、今後社外でブランド力を高められるきっかけ作りにもなりましたし、私は現場ではAzureコストを最適化するソリューションの提供を行っており、この登壇で得た知見を踏まえ、よりソリューションの価値向上につなげたいと考えています。
DXソリューション本部で提供するAzureコスト最適化ソリューションはこちら↓
テックコミュニティとの関わり
――お二人は普段、テックコミュニティでの活動や情報発信では、どのようなことをされていますか?
小田島:私はQiitaで主にAzureに関する記事を執筆し、定期的に発信しています。
また、先ほど少し触れましたが、JAZUG主催のイベントには何度か登壇させていただいています。
あとは、テックコミュニティとは少し毛色が異なりますが、ETロボコン※3の企画運営の実行委員として、14年前から参画しています。
テックコミュニティでの活動を通して得られるメリットは、多くあります。
イベントや技術ブログにて、日ごろから行っている技術知識のアウトプットをすることにより、読者や受講者からのフィードバックを受けられるので、自身の知識をより確かなものにできます。
また、こういった活動を継続することでまわりの人達からの信頼が得られるので、社内外問わず相談を受ける機会が増え、場合によっては思いもよらない機会が得られることもあります。
その一例として挙げられるのが、Microsoftから「Microsoft MVP for Microsoft Azure」を受賞できたことです。
小田島さんのページはこちら↓
更に、同じ目的で集まった者同士の繋がりを広げられることも魅力的です。このようにメリットを多く拝受できるので、エンジニアとしてテックコミュニティと関わらないのは本当に勿体ないと思います。
永井:私はCloud Steadyという自社のオウンドメディアでの技術ブログの執筆、Q&Aの投稿をして、技術知識のアウトプットを行っています。
DXソリューション本部で運営しているオウンドメディアはこちら↓
また、FinOps※4のテックコミュニティで開催されるセミナー及びミートアップに参加して、クラウドに関する知識をキャッチアップしています。
更に、技術系メディアへの寄稿も行っています。
今回のイベント登壇は自分の中で収穫も多かったので、これからもテックコミュニティでの活動は積極的に取り組んでいきたいです。
※3:組込みシステム分野の技術教育と人材育成を目的としたロボットコンテスト
※4:Financial Operations (財務オペレーション) の略であり、クラウドの支出を最適化し、クラウドリソースの効率と価値を最大化することを目指す手法
さいごに
今回は、私たちの組織でテックコミュニティでの活動を行っているお二人でお話をうかがいました。
テックコミュニティの発展に寄与することは、人との繋がりを生み出し、様々な機会を創出するなど、メリットも多くあることがお分かりいただけたかと思います。
今後もお二人の活動にご注目ください!
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