【エンジニアブログ】国内有数の日本Microsoft社パートナー企業が語る、Power Automateによる業務効率化の最前線(前編)
はじめに
みなさん、Power Automateというサービスをご存知でしょうか? Microsoft社が提供するサービスの1つで、従来OfficeやOutlook、Teamsなどを用いて手作業で行ってきた業務を自動化したり、ローコードでアプリケーションを開発したりできる、といった文脈で注目を受けています。
今回は、「マイクロソフトGoldコンピテンシー パートナー」として10年以上にわたり国内トップクラスの導入実績・ノウハウを持つパーソルプロセス&テクノロジー(以下パーソルP&T)において、私たちが普段どのような仕事をしているのか、そしてこのPower Automateを活用してどのような改善の取り組みをしているかをお話したいと思います。
自己紹介
私たちのお仕事
私の所属部署では、グループ会社のシステムの保守開発を行っています。具体的には、パーソルキャリアの運営する転職支援サービス「doda」関連のシステム開発や保守を担当している部署です。
こういうとちょっと地味・・・という印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、顧客がIT投資にとても積極的なため、結果的に私たちの利用技術は多種多様、そして保守開発を行う私たちの組織規模も拡大の一途にあります。
技術面でいうと、基盤は従来のオンプレからクラウドへと急速に移行中で、コンテナ利用もあります。アプリは王道のJava、JavaScriptのほか、C#、TypeScript、Pythonを活用。アーキテクチャとしては昔ながらのWebMVCもありますが、クライアントサイドMVC(SPA)が目下急増中、そしてスマホアプリも・・・。求められるスキルは多種多様で、挑戦の機会は多くあります。
ところで、逆説的に聞こえるかもしれませんが、システムを保守したり開発したりする上で重要なのは「ひと」です。システムを作るのにも、動かすのにもひとが必要です。顧客のサービスが増え、それを支えるシステムも増えると、当然、人員も増えてきます。
その中には、JavaやC#を武器に従来型のWebMVCモデルやASP.NETのシステムを扱う部隊もいれば、TypeScriptを武器にクライアントサイドMVC(SPA)モデルのシステムを扱う部隊もいる。VMwareやBIG-IP、ZabbixやAWSを専門とする部隊も、AWSやSFDC、Talendを活用してBI基盤を提供する部隊もいる。自分たちとお客さまを合わせると相当な大所帯です。
すると、それに付随して課題もいろいろと出てきます:
こうした課題の解決方法の1つとして、業務の自動化が企図されました。業務を自動化すれば、人間が知らなくてはならない事項(ナレッジ)、守らなくてはならない事項(ルール)は減ります。もちろん自動化により生産性(速度)や品質(正確さ)も向上します。
この自動化を進めるにあたり活用しているのがPower Automateです。
あらためて、Power Automateとは?
Microsoft社が提供するPower Platformを構成するサービスの1つです。業務の自動化・ローコード開発を実現するためのツールで、業務の自動化や半自動化に有効です。元々Flowという名称でしたが、改名されました。
いわゆるRPAと言われるような業務を自動化するツールは他社でも提供されていますが、他社製品と比べたときの特徴としては下記が挙げられます:
画面の見た目はこのような感じです:
パーソルグループでは元々ほとんどの社員がMicrosoft 365 E3ライセンスを利用できる状態で、2021年はじめにはPower Automateも利用可能になりました。Power Automateは、このTeamsとの連携もお手の物です。
このような背景があって、私たちの組織では自動化のツールとしてPower Automateを採用しました。
どんなときに使える?
一般的には、例えば次のようなケースでPower Automateを活用できます:
前述の通り、「知らなくてはならない事項(ナレッジ)や守らなくてはならない事項(ルール)」を習熟していない方でも業務を実施できるようになりますし、定期的な業務を自動化することにより生産性(速度)や品質(正確さ)の向上までを狙えます。
次回は、もう少し具体的な例として、私たちが業務の自動化のために構築している(運用中+企画中)のものをご紹介させてもらおうと考えています。
今回のエンジニアブログはここまで。後編もお楽しみに!
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