パーソルグループの技術改善を提案する。AWSに特化した技術専門組織とは?
多様な業界における技術課題の解決を目指すパーソルクロステクノロジー。メンバー一人ひとりが自身の技術を磨き、お客様の課題解決に向けた取り組みを進めています。
今回はグループソリューション本部 リクルートメントチャネルソリューション部のJunichi.KさんとKota.Iさんによる対談を実施。「技術専門組織」のアーキテクトとして活躍するお二人に、組織の特徴や仕事のやりがい、注目している技術についてお聞きしました。
※本記事に記載された内容は公開時点のものです
プロフィール
顧客志向×技術志向の組織で、技術を研磨できる環境が入社の決め手に
ーーさっそくですが、まずはお二人の自己紹介をお願いします!
Junichi.K:以前は、客先常駐型のシステム開発会社に在籍し、さまざまな業界のウェブアプリケーション開発を経験してきました。2023年6月にパーソルクロステクノロジーへ入社して以降は、プレイングマネージャーとして、主にクラウド系のセキュリティ改善やシステムアーキテクチャ改善、稼働中のウェブアプリケーション機能の改善などに携わっています。
Kota.I:私は新卒で入社した大手SIerで多種多様な開発プロジェクトを経験した後、2023年4月にパーソルクロステクノロジーに入社しました。入社後すぐにリクルートメントチャネルソリューション部の技術専門組織にジョインさせていただき、現在はもともとEC2で動いていた全文検索エンジンのアプリケーションをコンテナ化するプロジェクトに従事しています。プロジェクト内では、設計、開発、テスト、リリース、保守、改修まで幅広い経験をさせてもらっています。
ーー入社前からさまざまなシステム開発に携わってきたお二人が、パーソルクロステクノロジーへのジョインを決めた理由を教えてください。
Junichi.K:「顧客志向」と「技術志向」を大事にしているパーソルクロステクノロジーの志向性と私自身のキャリアの価値観が一致したことが大きかったですね。私はもともと「技術のスペシャリストを目指したい」というキャリアを描いていて、それが叶えられる企業を探していました。そんな中で「まさに技術を最大限活かして、お客様に貢献するということを突き詰められる組織だ」と思えるパーソルクロステクノロジーに出会い、入社を決めましたね。
Kota.I:前職では約5年間、さまざまなプロジェクトに携わらせていただいていたものの、いつからかAWSのようなクラウド技術やコードに触れる機会が減ってきたという感覚を持ち始めた時期がありました。私自身は「もっとAWSやコードに触れていきたい」という志向があったので、次のキャリアに進むために転職活動を開始したんです。パーソルクロステクノロジーは新しい技術も積極的に採用している印象を受けて「ここなら新しい技術に挑戦できる」と感じて入社を決めました。また、ワークライフバランスの観点で見てもすごく魅力的でしたね。
お客様の課題を深掘りし、能動的に技術提案を行う技術者集団
ーーお二人はリクルートメントチャネルソリューション部の「技術専門組織」の中で仕事をしているんですよね。そもそも技術専門組織とはどのような組織なのでしょうか?
Kota.I:リクルートメントチャネルソリューション部は「技術専門組織」と「事業組織」に分かれており、私たち「技術専門組織」はAWSの技術に特化し、インフラ改善やEOSL対応、クラウド化・コンテナ化といったプロジェクトを主に手がけています。その他アプリケーションの改修・保守を行っている「事業組織」と役割を分担している形ですね。
Junichi.K:システムアークテクチャの改善を行うことで、お客様の事業拡大に貢献するための組織と言えますよね。Kotaさんの言う通り、AWSを軸に技術力を高めているメンバーが多く在籍しており、単純に技術の改善をするだけでなく「お客様が何を困っているのかを深掘りし、能動的に技術提案〜実施までを一気通貫で行う」組織です。
※二人の所属するリクルートメントチャネルソリューション部の紹介記事はこちらから
ーーAWSの技術に特化しているというお話も出ましたが、その他にはどのような技術を使っているのでしょうか?
Junichi.K:AWSを使ったクラウド系サービスをメインに扱ってはおりますが、他にクラウド上のアプリ開発も行っておりますので、Javaや.NET、Oracleといった一般的にオープン系開発で使われる言語やDBに触れる機会は多いです。とくに「この技術を使わないといけない」ということはありませんので、その時々のトレンドを取り入れながら技術研鑽する機会は大いにあると思います。
ーー思う存分技術を磨ける環境ですね。入社以降、とくに「自分の成長につながった」あるいは「やりがいに感じている」ことを教えてください。
Junichi.K:昨年から「お客様への技術提案」をKotaさんと一緒に取り組んでいて、実際にお客様先のマネージャーの方にプレゼンテーションを行い、無事に通過するという経験ができました。まさにこれから正式な案件として発生していくのですが、ここに行き着くまでがすごく大変でしたね。当初は「この方向で行こう」という狙いもないところから、現在のシステムの問題点や現状課題の可視化を開始。可視化した上で、課題の抽出・優先順位付けをしていきました。最終的にそれらを提案書に落として、プレゼンの練習をして……。大変でしたけど、これまでにない経験から今後にも活きる学びを得られたのではないかなと思います。
Kota.I:そうでしたね。私の場合は最近になってようやく自分主導の顧客折衝をするようになって、現在進行形で「成長している」という感覚を得られています。技術提案や改修の意見出しをするのはすごく大変なのですが、プロジェクト開始前に抱えていたお客様の課題が無事に解決して、お客様や保守担当から「管理しやすくなった」「便利になった」と言っていただけると嬉しいなと思います。
Junichi.K:私たちリクルートメントチャネルソリューション部のお客様は同じパーソルのグループ会社。だからこそ「お客様が何を目指しているのか」といった組織的な情報を吸い上げやすく、技術的な提案もすごくしやすいんです。お客様との長い関わりの中で、単純に技術的に優れているものを開発するだけでなく、可用性・保守性・セキュリティ面など「今後の運用」を加味した最適解を模索し「システムをより良くする」提案ができるので、お客様からの喜びの声を直接聞く機会にも恵まれているのかもしれませんね。
自分のペースで技術を研磨できる環境が組織の魅力!
ーーお二人が感じている、ご自身の組織ならではの推しポイントを教えてください。
Kota.I:「技術専門組織」というだけあって、技術力の高いメンバーたちと一緒に仕事ができるのが強みですよね。20代の私から見ると、みなさん本当に歴戦の猛者という感じで経験の豊富さが段違い。障害などが発生した時にも動じず、迅速に対応してくださるのは本当に頼もしいです。
Junichi.K:たしかに、経験豊富で技術力が高い人は多いですよね。ともすれば、一匹狼で取っ付きづらいというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、すごく和気藹々としているのも私たちのグループらしいところ。「この技術のことならあの人に聞こう」とお互いの得意分野をうまく頼りながら、お互いに切磋琢磨する関係性を築いています。
Kota.I:私もよく技術的に詰まったときによく助けてもらっています。朝会で相談したり、チャットツールで「こんなことに困っている」と投稿したりすると、大体15分以内に解決するんです。「聞けばなんとかなる」という環境はすごいことだなと感じますね。
Junichi.K:みんな「良い人」なのは間違いないですよね。中には「技術者集団」と聞くとハードルを高く感じたり、自分には技術が足りていないと不安に感じたりする方もいるかもしれませんが、そういった不安は完全に払拭できる組織です。わからないことは教えてもらいながら、自分のペースで技術を研磨していける環境になっていると思いますね。
Kota.I:そうですね。私も入社まもなく「技術専門組織に配属」と聞いて、正直驚きました。まだまだ経験も浅いし、他にもやらないといけないことがあるのでは……と(笑)。ただ、それも杞憂で実際には、みなさんに教えていただきながら技術を高めることができています。
ーー技術専門組織は経験豊富な方もいれば、若手でこれから技術力を磨いていく方もいるということですね。技術力を高めるための組織的な取り組みもあるのでしょうか?
Junichi.K:直近では「アーキ人材を育成するための計画」を立てています。これは、私たちが持っているスキルを可視化し、どういうステップを踏めば次のレベルに上がれるのかを見える化したもの。「今どのくらいのレベルにいるのか」「次のレベルに上がるには何のスキルを優先的に学ぶべきか」を明らかにして、メンバー一人ひとりが自分に合った技術の研磨ができる環境を目指しています。
Kota.I:私も被育成者側として育成計画の取り組みに参加していますが、期初・現在・期末と目標を三段階に分けて、育成者とバディのような関係でこまめに自分のスキルを見つめ直していけるので、目標達成に向けた行動が取りやすいなと感じています。
Junichi.K:その他にもUdemyを活用した学習促進があったり、AWS関連のセミナーに参加したり。多くの学びを支援する取り組みがありますが、今まさにホットなところだとKotaさんが講師を担当した社内勉強会かな?
Kota.I:そうですね。本当につい先日、コンテナ技術をテーマにした社内勉強会を主催させていただきました。「技術専門組織」と「事業組織」の合同開催で参加者は総勢15〜18名程度。最初はどうなることかと思っていましたが、勉強会後はポジティブな評価をいただいてホッとしました。インプットだけでなく、アウトプット側になることで自分の技術力をより高めることができる環境だなと思います。
ーお二人は常に技術研鑽と向き合っていると思うのですが、やはり個人的な学習も行っているのでしょうか?また、今注目している技術があれば教えてください。
Junichi.K:私はトレンド収集をすることが多いですね。技術の情報誌を読んだり、インターネットで最新情報を調べたり。Udemyを活用して学習することもあります。とくに今注目しているのは、生成AI系技術のRAGです。RAGというのは、蓄積された大量の業務文書・規定などの社内情報、外部の最新情報を活用する手段として、信頼できるデータを検索して情報を抽出し、それに基づいて大規模言語モデル(LLM)に回答させる方法のこと。この方法を活用して、チームで貯めたナレッジを機械に学習させて瞬時に引き出せる仕組みが作れたら業務生産性が上がり、新たにジョインしたメンバーの助けにもなるんじゃないかなと個人的にも試しているところです。うまくいったらチームに提案していきたいなと思っています。
Kota.I:業務でわからなかったところを宿題にして学習することが多いです。自分のプライベートPCにもEclipse、Docker、AWSなどの基本的な環境を構築しており、テキストを読んでも納得のいかなかった部分は実際に手を動かしてみることもあります。今では自分の得意分野となっているコンテナ技術も最初は「Docker?ECS?何だそれ」状態だったのですが、それもまずは自分のPCで環境構築してナレッジを蓄積していきました。
私が今注目しているのは「GitHub Actions」。近々、AWS CodeCommitというGitのシステムが利用できなくなると言われており、それに代わるものとして社内でもホットワードになっています。これから移行していく可能性が高いので、今のうちからキャッチアップして仕事に活かしていきたいですね。
技術のプロフェッショナル集団として「お客様の喜ぶこと」を提供していく
ーー最後に、今後の目標を教えてください!
Junichi.K:「お客様への技術提案」を当たり前に継続できる世界観を作っていきたいと思っています。現時点では、お客様からご依頼を受けてから対応をするという案件が大部分を占めていますが、今後は自ら「お客様が喜ぶこと」「私たちがやり遂げたいこと」を提案し、能動的に改善提案ができるアーキ組織を確立していくことが目標です。高い技術力を持っていても「ゼロから生み出す難しさ」「頭の中にある提案を可視化する難しさ」は壁として大きく立ちはだかると思います。チーム一丸となって、その壁を乗り越えていきたいですね。
Kota.I:「お客様に技術のプロフェッショナル集団として認知してもらい、解像度の高い改善提案ができる組織になる」ことが組織の目標として設定されており、私もその一翼を担える存在になれたらいいなと思います。やはり周囲の先輩方に比べると私はまだまだ知識も経験も足りていません。知識と場数を増やして「トラブル時にも焦らない」くらいの域に達することが個人的な目標ですね。
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