AI分野の高い技術力を持つ組織がAzure OpenAI ServiceとAIの未来について語る
昨今、AI(人工知能)に関するニュースを目にしない程、AIはビジネスや私たちの生活の中で注目度が高い技術となっています。
そんな中、私たちの組織では、AI分野に関わるMicrosoft社のテクノロジー専門性を証明する「Microsoft Azure の AI および Machine Learning」Specialization認定を取得いたしました!
因みに、本認定の取得は国内で2社目となります!
認定取得に関するプレスリリースはこちら↓
今回の記事では、本認定取得に関わられたNewITソリューション部の江副さんに、そもそもAzure OpenAI Serviceがどういったものなのか?
今回の認定取得の背景やAI分野の未来に至るまで、たっぷり語っていただきました!
NewITソリューション部の魅力
――今回認定取得に関わられた、NewITソリューション部のミッションと魅力をお聞かせください。
私たちのミッションは、データ分析や生成AI、自然言語処理、機械学習などの先端テクノロジーを活用して、お客様の課題解決・生産性向上につながるDXを推進することです。
また、Microsoft社のAzure OpenAI Serviceなどの最新技術をどこよりも早く社会実装できることも大きな特徴です。
弊部で働くエンジニアは、新しい技術を週次の勉強会で積極的にキャッチアップしています。
流れが速い技術領域で常にスキルアップしたい方にとっては、とても魅力的な環境だと思います。
更に、風通しが良く、年齢や役職関係なく意見を発言しやすいフラットな組織です。
Azure OpenAI Serviceの概要と活用事例
――ところで、「Azure OpenAI Service」とは、具体的にどんなサービスなのでしょうか?
Azure OpenAI Serviceとは、Microsoft Azure(以下、Azure)のクラウドプラットフォーム上で、OpenAI社のGPT-4などの言語モデルが使用できるサービスになります。
皆さんがよくご存知のChatGPTはユーザーが入力した情報がAIモデルのトレーニングやサービス向上に利用される可能性があるため、ビジネスで活用するには情報漏洩のリスクがあります。
一方、Azure OpenAI Serviceでは、ユーザーが入力した情報が学習に利用されませんし、Azureのセキュリティ機能が利用できるので、高い機密性を確保しながら生成AIを業務で活用できます。
――実際にAzure OpenAI Serviceは企業ではどのように活用されているのですか?
現在は社内に散在している情報の中で、必要な情報をもっとスムーズに取り出したいというニーズに対し、社内情報の検索に活用されることが多いですね。
実際に導入を行ったお客様の事例として、社内規定やルールなど社員が欲しい情報をチャット形式で得られるというものがあります。
これまでも社内の情報を単語で検索するような機能はありましたが、自然な言葉のやりとりで情報が得られる点は効率面でも優位性があると言えます。
その他にも、生成AIはテキストに関する処理が得意という特徴から、社内文書類の要約や翻訳などへの活用も行っています。
「Microsoft Azure の AI および Machine Learning」Specialization認定の概要と取得の背景
――今回取得した「Microsoft Azure の AI および Machine Learning」Specialization認定(以下、本認定)とはどんなものなのでしょうか?
本認定はAIおよび機械学習の分野において、お客様の課題整理からソリューションの提案、PoC※1、実装、運用までのサービスを一貫して最高水準で提供できる企業を、第三者機関の監査を経て認定するマイクロソフトのプログラムです。
そのため、AIや機械学習の導入、サービスの提供及びサポートにおいて最高水準の品質基準を満たしている企業が認定を受けることができます。
※1:Proof of Concept(概念実証)の略語で新たなアイデアやコンセプトの実現可能性、得られる効果などを検証すること。
――本認定を取得することになった背景をお聞かせください。
簡潔に申し上げると、お客様の課題解決のためのAIを活用したソリューションの提案力、実装力が優れていることを認知していただくためです。
我々が持っている技術力や品質の高さで、これまでお客様へ最適なソリューションの提供を行い高い評価をいただいてきた、ということが背景にあります。
本認定では、これまで行ってきた導入実績の積み重ねに対して、第三者機関からAI分野に於いて高い技術力と品質を持っていることが証明されます。
これが実証されることで、技術基盤が強化されていきます。
我々としても、このことがお客様から信頼される技術者集団としてより高い技術力を持ち続けなければならないという、更なる技術力向上に繋がると考えています。
――ところで、本認定を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
会社としてはお客様の課題解決に向けてMicrosoft社からのサポートを受けられることはもちろんですが、私たちの組織で働くエンジニアにとってもメリットがあります。
具体的にはどこよりも早く、Microsoft社のサービスや製品等の情報をキャッチアップができるため、最新技術に触れられる機会が増えるので、技術力向上に繋がります。
エンジニアとして技術力を高めていきたいという方にとっては、より良い環境になると考えます。
AIの未来とこれから
――江副さんが考える、AIのこれからについてお聞かせください。
先ずは近い未来についてお話しさせていただきます。
AIが扱える情報はテキストが中心でしたが、映像、音声などマルチモーダル※2へと広がりを見せています。
現在、企業では情報マネジメントの領域での活用が進んでいますが、これからは従前の「知りたい情報を自ら探す」という能動的な利用から、ユーザーのコンテキストに基づいて、欲しい情報に自然とたどり着けるような方向に発展していくと考えています。
具体的には、今までの検索履歴や会話の流れから、AIがユーザーに気付きを与えられるような情報を提示できるようになり、ユーザー自身の知識が広がりを持つことができるのではないかと考えています。
ところで、『her/世界でひとつの彼女』という、主人公の男性がチャットAIに恋をする映画はご存知ですか?
私はこの映画の世界観が好きなのですが、この映画に出てくるような、AIが人間を励まし、人生へのときめきを思い出させてくれるようなAIアシスタントを作れたら素敵ですよね。
生活面ではデバイスを介して目に見える物の値段を調べてくれたり、外食時に提供された料理のカロリーを瞬時に提示してくれたり、その日の体調や気分に合わせて最適な散歩コースを提案してくれたり……
そのような、AIが私たち人間がより豊かに生活を送れるよう、サポートをしてくれる世界観を創っていけたらいいなと思っています。
※2:複数の、複数の形式の、複数の手段による、などの意を表す。
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