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顧客の業務理解、未来を見据えた提案––プロジェクトが20年以上続く秘訣をお伝えします

こんにちは。プライムSIを手掛けるグループソリューション統括本部・システムソリューション統括本部の採用チームです。

パーソルクロステクノロジーのエンタープライズソリューション本部は、パーソルグループ「外」のクライアントに対して、コンサルティングフェーズからシステム開発までワンストップでサービスを提供しているチームです。

中でもモビリティソリューション部は、交通インフラを担う国内大手企業のさまざまなお客さまを対象に、長年に渡ってシステムの要件定義から開発・保守までを担当してきました。

本記事ではモビリティソリューション部のとあるチームのプロジェクトをご紹介。基幹システムの保守・運用・開発に20数年携わり、お客さまの側で密にコミュニケーションを取る、そしてお客様の業務を理解し提案する…そんなお仕事のリアルについて伺いました。

■インタビュイーのご紹介
吉川 廣之 さん

エンタープライズソリューション本部 モビリティソリューション部 マネジャー。
後にパーソルクロステクノロジーと合併される株式会社東洋ソフトに入社して以来、複数のクライアントにてプロジェクトマネジメント(以下PM)を経験。現在はラインマネジメントとして、顧客に対するセールスやメンバーのPM支援はもちろんキャリア形成にも従事。

※モビリティソリューション部のプロジェクトは下記記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください!


■【組織の紹介】お客様の“業務”を意識し、システムに落とし込む

――まず、吉川さんご自身のこれまでのキャリアについて教えてください。

私がパーソルクロステクノロジーに入社したきっかけは、もともと在籍していた会社の合併です。そのため、改めて入社した、という感覚はありませんでした。以前の会社でも、クライアントシステムのPMを担当しており、同じ領域で経験・キャリアを積んできました。

現在は、モビリティソリューション部でマネジャーをしています。モビリティソリューション部が組織された当時から現在にかけて部門の採算管理や労務管理はもちろんのこと、配下の円滑なプロジェクト運営を支援しています。特にプロジェクト運営では、PMOのような形でメンバーを支援したり、営業のような形で既存のお客さまとコミュニケーションを行ったりしていますね。

――現在の役割の中で、吉川さんご自身が特に力を入れていることについて伺えますか。

メンバーのキャリアデザインです。部門全体の方針でもあるのですが、メンバー一人ひとりと会話しながら各々のキャリア形成を支援しています。メンバーの想いを聞くこともあればこちらの想い伝えることもありますが、コミュニケーションを積み重ねてメンバーとの信頼関係を築けるようキャリアデザインのスキルアップを目指しているところです。

背景ですが、私たちパーソルクロステクノロジーでは、MBO(Management by Objectives)を取り入れており、メンバーは「ミッション接続シート」を用いて目標を設定し、定期的に振り返りをしています。ただ、中には日々お客様のプロジェクトにどっぷり浸かる中で目標設定に苦慮するメンバーもいます。そこで、部長の方針としてメンバーの目標設定や成長の支援が打ち出されたのです。

例えば“ワークライフバランスを重視したい”など、大切にしているキャリア観は一人ひとりで異なりますが、皆さんが充実感を持ちながらはたらけるような環境・コミュニケーションができるように日々努力しています。

――続いて、吉川さんのグループについて教えてください。まず、どのような仕事をされているのですか。

私たちのグループは2チームに分かれています。それぞれ1社ずつ、お客さまの基幹システムの運用・保守・開発を行なっています。どちらのお客さまも20年来のお付き合いがあり、深い関係性を築いてきました。

プロジェクトが始まった20年前は、Java言語を用い自分たちでフレームワークを活用してご支援していたことを思い出します。

――かなり長い期間ご支援を継続されているのですね。メンバーの皆さんは比較的ベテランの方が多いのでしょうか。

確かに、ベテランエンジニアが多いチームかもしれません。しかし、若手も多く在籍しています。若手にとっては、ベテランの近くで仕事を学べる環境がある組織と言えるかもしれません

また、昔からお客さまを担当してきたベテランエンジニアは、担当しているシステムはもちろんお客さまの業務を含めて知見を多く持っています。お客さまの業務を常に意識し、それを考えシステムに落とし込んでいく志向が強いチームです。

■【プロジェクトの魅力】20年来の深い信頼関係を築いた、問いかけ・提案のスタンス

――長い関係性の中で、吉川さんのチームがお客さまに提供されている価値にはどのようなものがありますか。

最も大きいのは、お客さまの業務を理解し、その上で踏み込んだ問いかけ・提案をしてきたことだと思います。一つの例として、定例ミーティングに対する姿勢についてお話しします。

私たちは、お客さまとの密なコミュニケーションを大切に考え、週2回の定例ミーティングを実施しています。(大きなプロジェクトが動いている時は、週3回ミーティングをすることもあります)。20年来のお付き合いなので、合計すると少なくとも2000回以上打ち合わせしていることになりますね。

ミーティングでは一通りの進捗報告や課題管理をリードしたり、お客さま側の進捗を伺ったりするのですが、議論の中でパーソルクロステクノロジー側から「大丈夫ですか?」と問いかける場面が多くあるのです。

例えば、私たちの担当領域でない、他ベンダーが開発しているプロジェクトについて、私たちのチームメンバーから「この仕様、お客さまの業務に合っていないのではないか」と指摘するような場面があります。関係がなくともお客さまのことが心配になり、お客さまに状況確認をする…それくらい、お客さまの業務は深く理解できていると思います。

――お客さまの業務を見据え、率先して業務に従事されているのですね。打ち合わせの際の問いかけ以外にも率先して提案されている部分はありますか。

あります。例えば、保守においてライセンスが必要なミドルウェアを用いた方式から脱却すべくインターフェイスを作り直す提案をしたことがありました。

また、お客さまへの提案とは異なりますが、プロジェクト内を改善する取り組みは継続的に行なっています。一例として、RPA(Robotic Process Automation、業務プロセス自動化技術)を導入することでチェックリストの確認を自動化しました。作業工程を改善する提案は、若手エンジニアも積極的に上がってきますね。

――基幹システムという非常に重要なシステムを20年以上任され続けている中で、期待されていることとして変化した部分、変わらない部分にはどのようなものがありますか。

一つひとつのプロジェクト毎に期待されていることは異なりますが、求められているものの根幹は変わっていないと思います。即ち、「伴走してやりきる」ということです。お客さまの要望が汲み取れない、お客さまのシステムを改修する際トラブルが発生した…過去さまざまな経験をしてきましたが、最後までやり切ることは常に大切にしてきました。

私たちが携わるお客さまの基幹システムは、お客さま先ではたらく方に利用され、さらにその先のコンシューマーの方にも関わります。だからこそ、責任を持ち、伴走すること、やり切ることは常に意識しています。

――プロジェクトについて、今後や未来についてお話しされることはあるのですか。

はい、あります。例えば今、ビジネスに併せたシステム改修について提案しています。

基幹システムを作った当時と現在とでは、お客さまのビジネスのスピード感も組織・体制も大きく変わりました。開発当初、基幹システムのコンセプトは「24時間365日安定して動く」「アルバイトでもベテランでも同じように使える」というものでした。しかし、今求められているのはある程度の自由度があるシステムだと思います。例えば、お店ごとのパターンに対応できる、ということです。

私たちから見ると、基幹システムについて抜本的な改修に取り組んでもよい時期がきていると思っているため、今後も引き続き、お客さまに提案していきます。

――プロジェクトの今後を見据えたご提案ができるのは、お客さまの業務を理解している故ですね。理解を深める上で、どのようなことをされているのですか。

一つの例ではありますが、お客さまにお願いして何度か店舗に見学にも行かせてもらいました。私たちのチーム内で、システムの仕組みは知っているけどお客さまの業務のことはよく分かっていない部分がある、ならばお客さまに現場見学してよいか相談してみよう、という流れになったのです。

実際に現場を見ることで、さまざまな発見がありました。お客さまはレンタカー事業を行なわれているのですが、現場ではアナログに行われていたこともたくさんありました。例えば、レンタカーが停めてある駐車場の位置をホワイトボードと磁石で管理されていたのです。営業先によって、立体駐車場だったり屋上だったりと駐車場の形はさまざまですが、自由度の高いシステムを構築してあげられれば、ということを感じましたね。

■【はたらく環境の魅力】お客さまの側だからこそ学べる、PMの本質

――コミュニケーションの頻度や業務を踏み込んで理解する姿勢など、お客さまとの距離の近さを感じました。こういった環境でエンジニアとしてはたらく中でどのようなことを経験できますか。

まず、基幹システムを核としつつ、お客さまのさまざまなWEBアプリケーションやミドルウェア、商業ソフトウェアに触れる機会があります。

次に、お客様の生の声に触れられる環境があります。要望に直に触れられることはもちろん、解釈の齟齬を無くしたり、振り回されることなくプロジェクトをリードしたりする難しさも経験できます。

プロジェクトにおいて、お客さまのご要望に応えることは非常に重要です。しかし、要望に応えようとするあまり範囲を広げすぎることは問題です。請け負ったものを完遂させる、新たな依頼は切り分けて新たなプロジェクトとして提案する等、「PMの仕事の本質」をベテランエンジニアの側で学べる環境はあるかなと思います。

――どのような方がご活躍されているのですか。

まず、お客さんを第一に考え、意見できる方です。お客さまに対してイエスマンになるのではなく、お客さまの業務を見据えた上で、必要に応じて議論したり、提案できる方は大いに活躍できると思います。お客さんのことを思って考えたことはどんどん口に出してほしいですね。

また、考えることが好きな方、さまざまな切り口で考えられる方にもピッタリだと思います。いくらお客さまの業務を理解しているといっても、業務内容に関しては当然お客さんのほうがプロです。こちらの考えに対し「違う」とバッサリ言われることもあります。

しかし、私たちもシステム領域のプロです。自分たちなりに考え、仮説を立てた上で話を持っていくことはとても重要です。すぐ打ち返される浅い考えでは困りますし、お客様に同意するだけでも困る。お客さまと議論できるよう深く考えられる方、考えることが好きな方にはとても向いていると思います。

■【最後に】お客さまの側で挑戦されたい、あなたへ

――今後どのような方にチームに加わってほしいですか。

今のメンバーのロールモデルになるような人と一緒に仕事したいと思っています。特に、PM経験豊富な方に来て頂けるととても心強いですね。

今のチームにもPMはいるのですが、同じお客さまと長くお付き合いしてきた分、特化したやり方をしている部分もあるかもしれません。新たに入社いただく方には他社でのご経験を活かし、今の良い部分は残しつつ良いものがあれば新たに取り入れていきたいと思っています。ぜひ、コアメンバーとして、メンバーの相談や育成まで含め、一緒に盛り上げていける仲間になって欲しいです。

また、経験以外の部分では、チャレンジ精神、周りを巻き込む志向をお持ちの方を歓迎します。昔、とあるメンバーが「週次のチームミーティングにライトニングトーク(短い時間制限が設けられたプレゼンテーション)を取り入れましょう」という提案をしてくれたことがありました。彼は、提案するだけでなくチームメンバー個々人にはたらきかけをしてくれたため、結果として皆が賛同し、結果、取り組みとしてとても盛り上がりました。

コロナ禍もあり、現在ライトニングトークは実施できていませんが、彼のように自ら提案し、皆を巻き込める存在は、チームを盛り上げてくれます。是非、私たちの「当たり前」にメスを入れてくれるような人に来てほしいです。

――最後に、記事を見てくれている人に向けて、メッセージをいただけますか。

私たちのグループはお客様の側でずっと仕事をしてきました。そして、これからもそうあり続けたいと思っています。そのため、みなさんがもし、お客さまと密な関係を築き、会話しながら仕事をされたいなら、絶好の環境をご用意できると思います。

同時に、直にお客様と相談できる距離感があるからこそ、自分で考え、お客様やメンバー話しながらプロジェクトをリードできるやりがいもあります。プロジェクトを動かしたい方、将来ラインマネジメントになりたい方にも、きっと良い経験を積んでいただけるはずです。

さらに今後は、お客様と会話を重ねつつ、基幹システムを新しく構想するようなフェーズにも入っていくはずです。新しいことをやりたい方、新しいシステム構築を一から携わりたい方にも良い機会を作れると思っています。

私たちの環境でチャレンジしたい方、是非一緒に仕事しましょう!みなさんとお会いできることを楽しみにしています。


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