柔軟なはたらき方との両立。社内PMOによるプロジェクト監査・リカバリ支援でプライムSI事業へ貢献する
エンタープライズソリューション統括直轄 PMO グループ(以下、ES_PMOグループ)は、主力となるSI事業を安定・ドライブさせるため、本部内案件に対して横断的に監査・支援をする組織です。
プロジェクト監査、リカバリ支援、PM育成の3つを目的に、小規模から大規模に至るまでのさまざまな案件に携われるのが魅力です。
今回お話を聞くのは、2024年4月からマネージャーとして活躍するMai.Tです。ES_PMOグループで感じられる仕事のやりがいのほか、リモートワークやマンスリーフレックスを活用した柔軟なはたらき方の事例なども紹介します。
※本記事に記載された内容は公開時点のものです
【Maiさんの紹介】3年間の大規模開発を経て、PMOの技術・経験を積み重ねた実績
── 最初にこれまでのキャリアを教えてください。
私はエンジニアとしての経歴が長く、1社目ではIT技術者派遣を主とする会社に入社をしました。ただ、そこではテスター業務が中心だったことから開発にも携わりたいと考えるようになり、自社製品のソフトウェアパッケージを開発・販売するソフトハウスへと転職をしました。その後も、技術力を高める目的や引っ越しなども重なり、3社目4社目と受託が中心のシステム開発会社への転職を繰り返してきました。
プライムSIを手掛けるパーソルクロステクノロジーのエンタープライズソリューション本部へ入社したのは、2015年7月です。それまでは裁量の大きな仕事を経験する機会が少なかったため、プロジェクト開始前の提案など上流工程から開発に携わりたいと思ったことが入社のきっかけでした。
最初の3年ほどはエンジニアとして大規模開発のプロジェクトを経験し、以降は沖縄・東京拠点のPMO(Project Management Office)として活動を続けてきました。その後、2021年10月にはES_PMOグループの新設をきっかけに異動。2024年4月からはマネージャーとしてチームのマネジメントを中心に業務を進めています。
── マネージャーとして、何か心掛けていることはありますか?
メンバーのはたらきやすい環境をつくることが、私の考えるマネージャーの役目です。PMOの仕事は、本部内のプロジェクトに対するリスク評価や進捗管理が中心なので、時間に縛られるようなものではありません。
もちろん期限はあるものの、計画を立てて着実に実行さえしていければスケジュールの調整がしやすい側面があります。メンバーにとって心地よい職場環境の実現は、組織としての成果にも繋がると思っているので、個人・組織のパフォーマンス向上の側面からもはたらきやすさは大切にしています。
【組織の紹介】プロジェクトを「第三者機関」として監査するPMOの全体像
── では改めて、ES_PMOグループの役割を教えてください。
私たちはエンタープライズソリューション本部の直轄組織で、本部内で取り組んでいるプロジェクトの失敗率を下げ、成功率を上げることをミッションとしています。具体的な方法としてPMに対する支援があり、何らかの課題を抱えているプロジェクトのマネジメントをサポートしています。
手順はまず、プロジェクトごとのリスク評価を行い、それぞれをレベル分けするところから始まります。プロジェクトが始まってからはレベルに応じた監査でコンディションを確認し、随時レベルの見直しを行っています。
レベル分けの判断基準として大きな割合を占めるのが、プロジェクト規模の大きさと新たな技術の使用に対する有無です。5段階評価で1に近づくほどリスクが低く、レベル4からPMOグループが直接プロジェクトに介入してリカバリを図ります。
組織の特徴は、あくまでES_PMOグループは「第三者機関」としてプロジェクトを監査する立場にあるということです。
── 監査とは具体的に、どのようなことをするのでしょうか?
PMの業務フローに沿って支援内容を説明するとわかりやすいと思います。PMはまず新規見込み客に対して提案をすることになります。そこで私たちは、PMに対して提案資料の内容が実現性の高いものになっているかどうかを判断します。
案件の受注が決まれば、次はPMが立てたプロジェクト計画の内容を精査。計画に実現性があるかどうかを確認し、その後は適宜、マイルストーン毎に計画通り進められているか進捗や成果物、プロセスなどをチェックしています。
── 監査を行った後はどうなるのでしょうか。
私たちは基本的に監査を主とした組織ではありますが、リカバリとしてプロジェクトの内部に入り込むこともあります。その場合には、レベルに応じてマネジメント支援を行ったり、PM代行を担うこともあります。
PMOにはプロジェクトのPMO(PM支援)と組織のPMO(監査、マネジメント育成)の2種類がありますが、私たちの組織は後者となります。ですが通常の組織PMOとは違い、外からアドバイスするだけではなく、監査結果や状況に応じて直接プロジェクトに入ってリカバリの支援を行うことができるのが大きな特徴です。
何かトラブルが起きている場合、自らプロジェクトに入って支援することを前提とすることで、ご意見番となるのではなく当事者意識をもって組織PMOの役割を全うすることができます。
【プロジェクト例】多種多様な組織・顧客・システムに触れることで得られる成長機会
── メンバーは1日、どのようなスケジュールで仕事をしていますか?
トラブルが起きていないことを想定すると、午前中にまずは各プロジェクトの進捗状況を各種ツールを使って把握します。事業部ごとに抱えているプロジェクトの数は異なりますが、20〜30は同時に動いていると思います。
その後、必要に応じて事業部ごとに状況を整理しつつ、ドキュメント(提案書、計画書、成果物など)のレビュー対象物を確認。午後からはレビューの実施やプロジェクトへのフィードバック、ミーティングなどを行います。
── トラブルには、例えばどんなものがあるのでしょうか。
プロジェクトの遅延は規模の大小問わず、常に起こりえるトラブルの1つです。解決するにはリカバリ策を考え実行する必要がありますが、単純に稼働を上げれば済むという話でもありません。
遅延の原因は何で、対策として人を入れるべきか期間を延長するべきか。そういった判断を適切にできるか否かが重要で、PMだけでは意思決定が難しい場合に、ES_PMOグループの価値が発揮されます。
── すると、メンバーにも相応のスキルが求められるわけですね。
これまで活躍してくれたメンバーの多くが、PMやPLといった立場での経験が豊富で、大規模なプロジェクトなども経験済みです。プロジェクトに対して汎用的な確認ができるチェックリストはあるものの、まだ十分とはいえません。
現状ではメンバーの専門性に頼る部分がどうしても多くなり、リスクの高いプロジェクトに対しては、ES_PMOグループのメンバー全員で監査に入り、チェックの目に偏りが出ないようにするといった工夫も心掛けています。
── 難しさがある一方、やりがいも大きいのではないでしょうか?
会社への貢献度が高い仕事だと思うので、やりがいは大きいです。トラブルを無事に解決できた時には手応えを感じますし、未然に防げた場合にもPMから感謝をしてもらえます。
多種多様なプロジェクトに数多く触れることができるため、システム構築をする際のアプローチ方法(引き出し)を増やすなど、PMとしての実力を十分に磨き上げることも可能です。若手の方にとっては成長機会の多い魅力的な環境ではないでしょうか。
【はたらく魅力】時短勤務も可能。柔軟なはたらき方で子育て中のメンバーも活躍
── ここまでのお話を聞くかぎり、かなりお忙しい印象を受けたのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
規模の大きな案件でトラブルが発生した際には、確かに対応事項も増えます。しかし、そのような事態は年に1回か2回がせいぜいです。小さな案件の場合は何か問題が起きても消火にかかる時間が短いので、仕事に追われることもありません。
むしろ柔軟なはたらき方が可能で、時短勤務であっても活躍できる環境です。月2回設けている出社日を除いては、フルリモートで、マンスリーフレックスの体制で勤務が可能です。現在もメンバー全員が在宅勤務で仕事をしています。
── マネージャーとしてMaiさんが工夫していることはありますか?
子育て中のメンバーともなれば、仕事を中抜けしなければならない場面も多くなると思います。その場合には、定例会議を夕方に設定せず、全員が揃いやすい昼間に実施するようにしています。
また、お子さんの病気やケガなどで突発的に仕事を休むことも十分考えられるので、2人1組で業務にあたり、どちらかが抜けても対応できる体制を組むこともあります。つい最近も、お子さんの成長に合わせて勤務時間を変えた事例がありました。
そのメンバーは母の日企画のママ座談会にも登場していた方で、当時は9時出社で16時に一時中抜け、21時に復帰という勤務スケジュールでしたが、それを「7時出社・16時退社」に変更しました。
月1回はメンバーとの1on1をしていますので、些細なことでも相談してもらえば柔軟に対応できます。私からも普段の様子に気を配るようにしていて、もしかすると無理をしているんじゃないかと思えば声をかけるようにしているんです。
お子さんが保育園や小学校に通い始めると家庭環境も変わると思いますので、これから入社される方に対してもメリハリのある、はたらきやすい方法をお互いに模索できたらと考えています。
【メンバーインタビュー】メンバーのリアルな声をご紹介!
このパートでは、note編集部から実際のメンバーのリアルな声をご紹介します。ES_PMOグループのメンバー2名に、自身が感じている部の雰囲気や特徴・魅力について聞いてみました!
PMOグループでは、担当部署の全プロジェクトの監査を行っています。監査の進め方はある程度一任されているため、責任は生まれますが、プロジェクトを立て直せた時の達成感があります。チーム内でもコミュニケーションを密に取っており、プロジェクト改善に向けての取り組みを全員で検討し、試行錯誤しながら進めています。
Uさん(2001年新卒入社)
当事者では気付きにくいリスクも第三者目線で論理的に考え発見し、顕在化を未然に防ぐ対策をすることで、プロジェクト成功への手助けができる魅力的な部隊です。すべてのプロジェクトに当てはまる方法はないので、特徴に合わせた監査・サポートが必要になります。難しさもありますがそこに学びややりがいを感じます。自身の観点では足りないところも、PMOグループの共有会で補いながらスキルアップできます。
Yさん(2016年中途入社)
【最後に】ナレッジ化を進め、よりはたらきやすい環境の実現を目指す
── 今後の目標について教えてください。
これまでの業務で蓄積してきた知識・経験などのナレッジ化に注力したいと思っています。現在は各事業部を1人ずつ担当している属人的な状況です。担当者が不在のため監査ができないといった状況を避けるためにもローテーションを組む必要があります。
誰がどの事業部を監査しても同様の結果が出せるような仕組みができることで、結果的に、メンバーの生産性向上やはたらきやすさにも繋がるはずです。
── どんな人が、ES_PMOグループにはフィットするでしょうか。
現時点では、事業部を担当できるプロジェクト監査・支援を行うPMOメンバーを募集しております。プロジェクトマネジメント力があることは前提で、論理的思考や分析力のある方が向いていると思います。そのうえで、高いコミュニケーション能力が求められるのがプロジェクト監査を行うPMOです。PM知見やキャリアを組織貢献(プロジェクトへのアドバイスや指導、支援)に生かしたい方をお待ち申し上げております。
私たちは直轄グループのメンバー以外にも、各事業部の部長やマネージャー、メンバーと話をする機会が多くあります。「第三者機関」として監査を行う立場だからこそ、適切な支援ができるよう人とコミュニケーションができる能力が必要なんです。
── 最後に、採用メッセージをお願いします。
ES_PMOグループは、エンタープライズソリューション本部にとって非常に重要なポジションだと考えています。
PMOが正しく機能することで、プロジェクトでトラブルが起きた際には適切なリカバリ策を講じることができますし、理由もはっきりわからないまま失敗することがなくなります。リスク評価やプロジェクト計画、進捗状況の確認から成果物のチェックまでを監査することで、プロジェクトの成功確率も向上するはずです。
リモートワークやマンスリーフレックス、福利厚生など会社として安心してはたらける環境・土台は用意されていますので、PMOのメンバーとしてプロジェクトマネジメント能力を高めつつ、事業部への貢献したい方はぜひ一緒にはたらきましょう。お待ちしています!
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