PERSOLグループのDX化を推進。最先端のIT技術を磨く組織の魅力に迫る
パーソルグループ全体に対してIT技術を提供する、グループソリューション本部。2024年4月時点で400名近くの社員が在籍し、システムソリューション事業部内でもっとも大きな組織規模を誇っています。
本記事では、新たにグループソリューション本部を牽引することになった、本部長の齋藤 竜馬さんにインタビュー。グループソリューション本部の掲げるミッションや組織の特徴、人材業界ではたらく魅力に迫ります。
※本記事記載の内容は2024年4月公開時点のものです。
プロフィール
PERSOLグループ専門のシステム開発組織。専門家として洗練されたIT技術を提供する
ーー本部長への就任おめでとうございます。あらためてグループソリューション本部のミッションと、その中での齋藤さんの役割を教えてください。
グループソリューション本部は「PERSOLグループ専門のシステム開発組織」として、PERSOLグループ、ならびにパーソルクロステクノロジーの中長期的な事業成長のために「洗練されたIT技術により、安定的×先進的なシステムの開発知見を広範囲に提供し続けること」をミッションとして掲げています。
とくに、直近では「DX推進」が大きなテーマとなっており、いかにPERSOLグループのDX化を進められるかは大きなポイントです。
私自身は、前任の原山から後を引き継ぎ、成熟しつつある各組織同士がシナジーを発揮しやすくなるはたらきかけや、本部として「PERSOLグループのDXを推進できる」組織づくりに注力することになります。
ーー齋藤さんの就任に合わせてグループソリューション本部の編成も変わったと聞きました。
そうですね。この4月のタイミングで4部門から7部門編成に変化し、新たに4名の部長を迎えました。
グループソリューション本部は、約400名の大きな組織。直近はマネジメントライン一人当たりの管掌範囲が幅広くなっており、組織戦略の実行スピードが落ちてきているという課題がありました。
そのボトルネックを解消し、より各部門の特色を活かした組織運営をするためにマネジメントラインの増員を決定しました。
ーー顧客の事業別に各部門を構成しているのでしょうか?それぞれの特徴があれば教えてください。
そうですね。対応する顧客・ビジネスによって大きく三つに分かれています。
一つ目は、いわゆる派遣ビジネスで「パーソルテンプスタッフ」のプロジェクトを手がける三部門で構成されている組織です。主に超大型基幹システムである「GENESIS(ジェネシス)」の保守開発を行っており、1000人月を超える大型プロジェクトに対応するという特徴を持っています。
二つ目はリクルーティングビジネスで「パーソルキャリア」のプロジェクトを受け持つ二部門で構成される組織です。コンシューマ向けサービス「doda、doda X」や内部の基幹システムの保守開発を担っています。リクルーティングビジネスは非常にスピードが早いことが特徴です。スクラム開発の手法を取ることもあり、新技術を用いた革新的なプロジェクトが走ることも多くなっています。
三つ目はパーソルホールディングス等のプロジェクトを受け持つ組織です。グループ共通のプロダクト開発やクラウド運用など専門性の高いプロジェクトを多数扱っています。
また、これは組織ではなくメンバーの傾向の話になりますが「要件定義から開発を経て保守・運用まで一気通貫してPERSOLグループのサービスを扱っている」ため、システム開発して終わりではなく、開発した後に使い続けてもらうところにまで責任感を持っているエンジニアが多いです。システムに対する責任感の強さもメンバーの特徴と言えるかもしれませんね。
社会貢献性の高さと最先端・高難易度技術への挑戦が魅力
ーーPERSOLグループと言えば、まさに「人材業界」の中核を担う存在だと思います。齋藤さんは人材業界で開発に携わる面白さをどんなところに感じていますか?
私は「社会貢献性の高さ」「取り扱うデータの重要度」「先進的なテクノロジー活用」の三つが挙げられると考えています。
やはり人材業界は「第5次産業革命」と言われる中で、人のはたらき方も大きな変革期を迎えています。私たちPERSOLグループは、少子高齢化、労働人口の減少といった日本の社会課題を喫緊のものと捉えて向き合っています。「ITの力で日本のはたらき方のインフラを作る」という社会貢献の高さを感じられるのは大きなやりがいの一つです。
また、人材業界で扱うデータは様々ですが、その最たるものが「個人情報」になります。当然のことながら、非常に重要なデータとなります。
大規模かつ複雑な構造の中で人材データを扱い、セキュリティ性を担保する。かつ、そのデータを有効活用するための可用性を考えなければならず、かなり高度な設計が必要になります。エンジニアとして非常に難易度の高い技術が求められるため、そこに挑戦できる面白さがあると思います。
そして、PERSOLグループは経営の方向性として「テクノロジードリブンの人材サービス企業になる」と掲げており、新しいテクノロジーを使うことに積極的です。
やはりエンジニアにとって、新しい技術の習得は非常に魅力的だと思います。先進的なテクノロジーを活用できる環境に身を置けるのは、何ものにも変え難い面白さがあると感じています。
ーー齋藤さんご自身が「やりがい」を感じたパーソルクロステクノロジーでの体験を教えてください。
入社後、パーソルキャリアのサービスである「doda」の保守を担当させていただいていました。dodaは現在600万人以上のユーザーを抱える大規模サービスであり、もちろん24時間365日稼働しています。
今でこそ自動化されていますが、私が担当していた時代は海外からの攻撃などに手動で対応しなければいけませんでした。お客様と「いかに解決するか」を相談しながら、サービスを止めないためのはたらきかけをするのは非常に難しく責任も重いプロジェクトでしたが、振り返ると社会貢献性を感じる自身のやりがいに繋がる体験だったと感じています。
状況に応じた最適な技術選定。キャリアも特性にフィットした道を歩める
ーーエンジニアとして気になるのは、やはり「どんな技術を使うのか」だと思いますが、現在グループソリューション本部ではどのような技術を扱っているのでしょうか?
部門単位、プロジェクト単位、あるいは対応顧客によって多少の違いはありますが、基幹システム開発であれば「Java/C#.net」、Web開発であれば「ReactやTypeScript」、ネイティブアプリ開発では「SwiftやKotlin、ReactNative」などの技術を使っています。
また、クラウドネイティブ開発においては、PERSOLグループ全体が「オンプレからクラウド」への移管からクラウド活用を進めている背景もあり、クラウドを用いた技術は「当たり前に使う」という温度感になってきました。クラウド技術者の育成や採用は今後も力を入れていく方針です。
また、必要に応じてレガシーな技術を新しい技術に切り替えていくという取り組みも進めています。
ーー実態としてどのように技術選定されているのでしょうか?
顧客が決めることもあれば、私たちが提案して決めることもあり「ケースバイケース」です。「この技術を使いたい」とお客様からオーダーをいただくこともあれば、PoCを行って新しい技術を試しながら選定していくケースもあります。その時々のタイミングを計ったり、ビジネス側とITテクノロジー側のニーズを調整したりしながら技術を選定していますね。
顧客との距離の近さがグループソリューション本部の特徴の一つです。技術選定や開発手法についても「ただ言われた通りにする」のではなく、こちら側からも提案しながら最適な方法を選択しています。
ーー状況に応じてさまざまな技術に触れることができそうですね。スキルアップや成長という観点だと、グループソリューション本部ではエンジニアの教育支援をどのように行っているのでしょうか?
私たちはIT技術を生業としている事業を展開していますので、システムソリューション事業部全体で「エンジニアの教育投資」を非常に重要視しています。そのため、事業部、本部、部門単位でさまざまな教育活動が盛んです。
グループソリューション本部では、eラーニングを用いたビジネス研修やIT技術を学べる「Udemy」の講座受講、プロジェクトマネジメント研修をはじめとする全社共通あるいはシステムソリューション事業部共通で行っている教育支援はもちろん、部門選抜研修という形を取り「GLOBIS学び放題」や「認定スクラムマスター研修」などの外部研修を推進しています。
先ほど話にも出ましたが、グループソリューション本部としては「クラウド」が今後重要なキーワードとなります。そのため、AWS Skill Builder(*)などの導入も行っているところです。
また、これは今後の活動になりますが、もともと私が部長時代に自部門で行っていた勉強会プラットフォームをグループソリューション本部レベルで展開できるようにしていきたいと考えています。
せっかく各メンバーが積極的に勉強会を行ってくれているので、それを各組織に閉じずに本部横断で広めていきたいですね。
*)AWS をオンラインで学ぶためのプラットフォーム
ーーグループソリューション本部では、どのようなキャリアパスが想定されるでしょうか?
結論を言うと、「決まりきったキャリアパスではない」と言えると思います。
たとえば、プロジェクトマネジャーと一言で言っても、自分で手を動かすプレイングマネジャータイプもいれば、マネジメント特化型の方もいます。
少し珍しい方だとよりお客様のビジネスに寄り添ってコンサルティング的な動きをしながらプロジェクトを動かす人もいるでしょう。
個人の強みや特徴でキャリアを描きやすい環境なので、さまざまなポジションができますし、自分にフィットするやり方を見つけていただけると思います。
また、いわゆるスペシャリストとして技術を追求していくタイプのエンジニアにも同じことが言えますね。先ほどご紹介した通り多くの技術を用いていますので、各技術に対する活躍の場があります。
組織としてのケイパビリティを広め、人材ビジネスを成長させていく
ーー今後の展望を教えてください。
繰り返しになりますが、私たちのミッションは、PERSOLグループのビジネスを加速させるために、ITの専門家として「洗練されたIT技術により、安定的×先進的なシステムの開発知見を広範囲に提供し続けること」です。
そのため「PERSOLグループの中期経営計画2026」で描かれた各社の戦略に従い、しっかり顧客と会話しながら、お客様の事業成長・ビジョン実現に貢献していくことになります。
その上では、やはり私たちのケイパビリティ・能力をどんどん強めていかなくてはいけません。現在のグループソリューション本部は各部門がしっかりと立ち上がり、個の力は強くなってきました。一方で、本部単位で見ると「まだまだやれることはある」という印象を持っています。
各部門の連携を強め、シナジーを作っていくことで「1 + 1=2」ではなく、掛け算の成果を出していける組織を作っていきたいですね。
ーー最後に、採用メッセージをお願いします!
人材ビジネスはまだまだ伸びる成長ビジネスだと考えています。
個人の成長こそ組織の成長と捉え、「一緒に成長できる仲間」とはたらきたいというのが私たちの想いです。
これからさらに加速し、大きくなる事業を一緒に楽しめる方、PERSOLグループの成長を通して「社会を変えていきたい」という仲間が増えれば、組織も個人も豊かになると確信しています。
本記事を通して、少しでも私たちの組織に興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お話ししましょう!
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