責任が大きいからこそ面白い。開発の前段階から支援するPMOコンサルティングの魅力
システム開発前の企画フェーズからお客様を支援するITサービス部のPMOコンサルティング。お客様の課題整理を行い、具体的な解決策を提供しています。
本記事では、ITサービス部でマネージャーを務めるYousuke.Kにインタビュー。PMOコンサルティングの仕事内容ややりがいについて話を聞きました。
【Yousuke.Kさんの紹介】一気通貫型のプロジェクトマネジメントを経て、PMO案件の推進へ
──Yousukeさんのこれまでのキャリアについて教えてください。
2001年に新卒入社してから8年目までは、大手SIer企業と協働していわゆる二次請けの立場でシステム開発に携わっていました。要件定義から開発・保守運用と一気通貫のプロジェクトを行う中で、メンバーからリーダーへとステップアップしていきました。
その後はプライム案件を受ける部門に異動。今度は一次請けの立場で開発プロジェクトのマネジメントを推進してきました。
そして現在は、一昨年度から掲げられた「PMO案件をやっていく」という組織のスローガンの元、PMO案件の開拓と推進に注力しています。
──PMO案件を開拓・推進していく中で、Yousukeさんはどのような役割を担っているのでしょうか?
まずは、営業担当が獲得してくれた新規見込み客との打ち合わせに同席し、お困りごとをヒアリングさせてもらいながら「パーソルP&Tとしてできる支援」を提案していきます。
PMO案件を獲得後は、その後の開発プロジェクトを見据えて社内のSI部隊とも連携が重要です。私は現状、SI部隊となっている第2グループに所属しながらPMOコンサルティングチームの仕事を兼務しています。それもあって、推進しているPMO案件の状況や本案件獲得の可能性などをSI部隊に連携する「パイプ」の役割を担うこともあります。
【組織の紹介】風通しの良いチームでお客様を企画フェーズから支援
──ITサービス部で「PMOコンサルティング」を立ち上げた狙いを教えてください。
PMOコンサルティングを立ち上げた狙いは「新たなSI開発案件を創出」することです。
SIとしてシステム開発をメインに推進する中で、新しい引き合いを生み出すための取り組みとしてPMOコンサルティングが始まりました。PMOコンサルティングを入り口として、お客様にとって価値のある開発案件を引き出し、より一層SI開発を盛り上げたいという想いがあります。
──PMOから関わっていくことで、お客様にはどのような価値を提供できるのでしょうか?
一般的に「PMO」というと、すでに開発が動いているプロジェクトに対して支援することが多いと思います。しかし、我々は「システム開発に入る前の企画フェーズ」から支援できるPMOを目指しています。ゆえに、「PMOコンサルティング」という名称を掲げているんです。
そのため、お客様の業務における課題を整理した上で「こういうシステムを導入することで生産性が向上し、現状が改善される」といった、システム開発の前段階を支援することができます。そうすることで「システム開発をするにもどうしたらいいのかわからない」「何から手をつけるべきか悩んでいる」というお客様の不安を解消し、より具体的な計画を立てられることが提供できる価値として大きいと考えています。
詳しくお話を聞いてみないことにはお客様が何に困っていて、それを解決するにはどのくらいの工数や予算が必要なのか見えてきません。本格的な開発案件として話を進める前に1〜2か月の短期間でも支援に入らせていただいて、適切な価格・工数帯を明確にできることもPMOコンサルティングをご利用いただくメリットです。
いざ開発プロジェクトが走り出してから「こんなはずじゃなかった」となる前に、事前に考えるべきことをアドバイスしたり、時には社内で予算承認などを取るために必要な資料を伝えたり。経営側と現場の間に立って、良い落としどころを見つけてあげられることも我々が支援に入る意義だと考えています。
──ITのプロフェッショナルとしてゼロからお客様を導くことができるんですね。そんなPMOコンサルティングチームはどのような特徴を持っているのでしょうか?
PMOコンサルティングというと「豊富な経験を持つベテランが求められるのでは?」というイメージを持たれるかもしれませんが、実は若手のメンバーも多いところが我々のチームの特徴です。
対応いただくお客様の年齢層も幅広いため、時には若い方同士のほうが相談がしやすいというケースもあります。平均年齢は30代半ばですが、多様なリクエストにお応えできるよう幅広い年齢層のメンバーが活躍している組織です。
また、当ITサービス部の部長の人柄の影響もあると思うのですが、組織全体の風通しが良く、明るい雰囲気に包まれている印象を持っています。フレンドリーなコミュニケーションで仕事をしているのも特徴の一つと言えるかもしれません。
※ITサービス部の部長の記事はこちらから
全社的にはTeamsを用いたコミュニケーションを取っていますが、私たちのチームではSlackも併用し、比較的ライトなコミュニケーションの場を設けています。「お誕生日おめでとう」「●●に旅行に行ってきました、お土産置いておくよ」などの直接業務に関わりないメッセージを投稿できる場を用意することで、コミュニケーションのハードルを下げて「本当に困ったときにアラートを上げやすい」雰囲気をつくっています。
※ITサービス部のメンバーが執筆したブログはこちらから
【プロジェクト例】お客様の課題に合わせてビジネスを導いていく
──具体的にはどのようなPMO案件が多いのでしょうか?
社内の業務効率化を望むような案件が比較的多いと感じています。これまで多くの企業を見てきましたが、膨大な業務データをExcel管理して手作業で更新している企業も少なくありません。いわゆる「Excel職人」のような高度なスキルを持つ社員に依存する状態になると、その方の異動や退職によって新しい情報の入力ができなくなったり、最悪Excelシートそのものが使えなくなったりします。そういった属人化を回避できるような「システム化」のご支援をさせていただくことが多いですね。
直近では某製菓製造販売業者様のPMO案件がスタートしましたが、その企業様の課題もまさに「業務効率化」。現在手作業で行っている作業をノーコードツールの活用によって業務効率と品質向上に努めたいというお話をいただき、支援に入らせていただいています。
──PMOコンサルティングでお客様を支援するやりがいはどんなところに感じていますか?
我々はいわゆるシステム屋ではありますが、PMO案件においてはシステム以外のことも含めてさまざまな相談を受けるんですよね。そういった相談を受けて、それまでお客様が想像もついていなかった方向性にビジネスを導いていくやりがいはとても大きいです。お客様のビジネスの根本を変えるような決断を迫られることもあり責任が大きいですが、自分の提案通りにうまく事が運んでいったときの達成感は何ものにも代え難いですね。
──ITサービス部のPMOコンサルティングならではの支援スタイルなどがあれば教えてください。
そうですね。あえて「客先常駐をしない」という選択をしています。PMO案件は相談役・参謀的なポジションで入らせていただく特性上、お客様からは「困ったときにすぐに相談できるように社内にいてほしい」と求められるケースも多いです。
しかし、我々は「チームで価値を提供する」という強みを発揮するため、基本はリモートで対応し必要に応じて訪問をさせていただく支援方法を取っています。客先常駐で一人の担当者に任せるよりも一度社内に持ち帰ってきてもらって、他のメンバーの意見も取り入れた提案をすることでサービス品質も向上すると考えているんです。
【働く魅力】メンバーのWILLと自主性を尊重し、成長機会の多い環境
──「チームで価値を提供する」というスタンスを持っているからこそ、若手のメンバーも活躍できるのかもしれませんね。
おっしゃる通りでこの環境自体が若手の成長機会となり、若手からベテランまで幅広い年齢層が活躍できる組織になっている所以でもあると思っています。
一口に「PMO案件」といってもお客様の抱える課題によってプロジェクトの進め方や提案はまったく異なります。各自が経験した事例を共有し合う場を設けることで、若手のメンバーも自然と知見を深めることができるというのはありますね。
また、ITサービス部独自の成長施策もいくつか実施しています。有志のメンバーが研修を企画してくれて、今年のはじめには「企業分析研修」が開催されました。事業内容や抱える課題などを設定した仮想顧客を作って、実際のお客様だったら「どんな提案をするか」と意見を出し合うなど、メンバーにとって学びの多い場になっていたと思います。そういった成長の機会が多くあるのも若手に活躍してもらえている秘訣かもしれませんね。
──成長したいという方にとってはすごく魅力的な職場環境ですね。Yousukeさん自身は「ITサービス部で働く魅力」をどんなところに感じていますか?
「やりたいことを実現できる」組織風土が魅力ですね。我々の組織では本人の「やりたい」という意思を尊重しています。以前、プリセールスの提案時に「この案件やりたい?」と入社したばかりのメンバーに聞いたら「そんなことを聞かれたのははじめてです」と非常に驚かれました。
そのメンバーの以前の職場では「なんとか案件獲得のために動こう」と言われるケースがほとんどだったそうです。しかし、我々はメンバーの意思に反するような無理な案件の獲得はしていません。仮に無理矢理に案件を獲得しても、そこに「WILL」がなければプロジェクトがうまく回らなくなるからです。自分のやりたいことを実現しながら、お客様に貢献したいという方にとっては魅力的な職場だと思います。
【最後に】価値を発揮し続けることで「PMOコンサルティング」の知名度を上げていきたい
──PMOコンサルティングチームの今後の目標を教えてください。
PMOというと「事務局のPMO」をイメージされることが多く、PC手配や会議室予約などの細かい事務作業の支援をしていると思われがちです。しかし、我々の行っているPMOコンサルティングは「企業の方向性」といった大きなテーマをともに考えるパートナーとして価値を発揮しています。
まずは、我々が取り組んでいることを理解いただけるように「PMOコンサルティング」の知名度をあげていくことが足元の目標です。その上でチームをどんどん大きくして社内でも「ハイパフォーマンス集団」として認められる存在になっていきたいと考えています。
そのためにも、より一層のサービス品質向上を目指した業務フレームワークや提案テンプレートを充実させて、新しいメンバーでも早期に一定のアウトプットが出せる仕掛けを作っていきたいですね。
──最後に、採用メッセージをお願いします!
何度もお伝えしてきましたが、PMOコンサルティングは「お客様のビジネスの方向性」に大きな影響を与えられる仕事です。自分の提案でお客様が右に行くのか左に行くのか、それはとても責任が重く、同時に大きな魅力でもあります。
「幅広く深いスキルがないと出来ないのではないか?」というイメージを持たれることもありますが、そんなことはありません。我々の組織はチームで提案を進めるので、一人ひとりが自分の専門性を発揮してお客様に価値を発揮することができます。足りない部分は他のメンバーの力を借りて自分のやりたいことをどんどん極めていただければと思っています。
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