パーソルグループ全体に貢献するプロジェクト!次世代のインフラ構築を目指す積極的な提案に向けて
パーソルクロステクノロジーのコーポレートビジネスソリューション部は、パーソルホールディングスがグループ内に提供する基幹システムに対して、開発から運用までのソリューションを提供しています。今回ご紹介するのは2025年を目標に推進している、パーソルグループのAWS基盤の移行プロジェクトです。
パーソルグループと近い距離で仕事ができる魅力について、マネジャーの安原さんにお話を聞きました。
【インタビュイーの紹介】10年以上のインフラエンジニア経験を活かしてメンバーを牽引
──まずは、安原さんのご経歴について教えてください。
これまで広くインフラエンジニアの仕事をしてきました。10年以上前になりますが、前職はネットワークインフラの運用保守からサーバーシステムの構築、パソコンの一斉入れ替えからプリンターの修理など、本当に幅広く何でもこなしてきました。
パーソルクロステクノロジーの前身であるインテリジェンス ビジネスソリューションズへ入社したのは2013年のことです。現在はプライム案件のみを扱う当社ですが、当時はグループ外の一般企業に向けたSIの提供体制(外販)が弱く、二次請けや三次請けの案件が中心でした。当時の私のミッションは外販を強化することで、現在では組織規模や顧客基盤も十分に整い、DXソリューション本部として確立されました。
──2021年4月にグループソリューション本部へ異動がありました。きっかけは何だったのでしょうか?
インフラ視点でのサービス開発なども経験し、自分の中で一区切りがついた感覚がありました。その時に「外販にずっと携わってきたけれど、グループ内の仕事はやってなかったな」と気づいたんです。
好奇心がわき、社内の異動を支援する「キャリアチャレンジ制度(※)」を活用しました。2年間の引継ぎ期間を経て、今のポジションに至ります。
──現在はどのようなお仕事をされていますか?
所属はコーポレートビジネスソリューション部で、パーソルグループ個社のシステムの安定稼働とDX推進が主な担当です。
マネジャーとしての業務もありますが、パーソルホールディングスにも半分出向の形を取っているため、そちらのインフラチームのプロジェクトも牽引するという、やや特殊な立場で仕事をしています。
【組織の紹介】パーソルグループに提案する立場、顧客との距離の近さがやりがいに
──本題のプロジェクト紹介の前に、基幹インフラサービスグループの特徴についても紹介をお願いします。
インフラ組織であるものの、顧客(パーソルグループ)と距離が近く、事業サイドの業務にも近いポジションで仕事ができる。これが最大の特徴だと考えています。
我々の主要顧客はパーソルホールディングス。ITインフラの設計、構築、運用・保守に取り組んでいます。また、グループ内をまたがる規模感の大きい案件については、タスクフォースという組織がプロジェクトをリーディングすることもあります。
──メンバーごとに、どのような仕事が割り振られているのでしょうか?
一般的なインフラエンジニアの仕事では「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」「データベースエンジニア」など専門性を分け、その中でも監視に強い、セキュリティに強いなどの強みを活かしながら業務にあたります。
ところが我々は、業務担当と一番近い立場で、サービスが必要とするインフラを提供するエンジニアのため、分野ごとに専門性を線引きしません。
仕事の範囲に境界がないことはある意味リスクでもあり、どこまで着手するべきかという難しさは確かにあります。
しかし、インフラに関しては我々が一番詳しいことに違いはありません。事業サイドからの依頼背景を読み取り、インフラ領域に踏み込んだ建設的な議論ができるよう橋渡しをする。そういったコミュニケーションを得意とするメンバーにとって、活躍しやすい環境が揃っているのかなと思います。
グループ内の仕事ということもあり、着手後すぐに経営の深いところに入り込んで業務に関わることができるのが内販ならではの醍醐味ですね。顧客にとって、どんなインフラが構築できれば事業に貢献できるのかを考える。そういった面白味があります。
【プロジェクト紹介】2025年をターゲットにしたAWS標準環境の完全移行に向けて
──それではいよいよ、安原さんが担当した中で代表的なプロジェクトを紹介してもらおうと思います。
現在我々は、パーソルグループ全体のインフラ構成を変えるプロジェクトに着手しています。
2025年をターゲットに、オンプレミス環境からクラウドへの移行、AWS標準環境(G-MAC)からランディングゾーンを使ってもう少し自由度の高い環境(C-MAC)への移行を完了させる、というものです。
今回の移行プロジェクトでは運用方法を一から見直し、グループ全体に対してITガバナンスを効かせるのではなく、共通の管理区分を個社寄りにすることをポイントとしています。
各社に権限を委譲しながら、自由度の高い環境でセキュリティ担保にも適う形にする。それが今回のプロジェクトの肝要な点です。
──パーソルクロステクノロジーとしては、具体的にどのようにプロジェクトを進められたのでしょうか。
昨年は新環境であるC-MACの作り方をまず検討しました。というのも、システム特性、運用体制を加味すると、C-MACをただ利用するだけでなく、カスタマイズをする必要性も感じられたからです。
そのため、ベースとなるC-MACの不足は何か、追加機能を設けることでサービス提供を継続できるか、というところから議論を始めました。今年度に関しては、実際の運用方法について計画を立てています。管理している200台ほどのサーバーをすべて新環境C-MACに移行するには、人手を含めた大きなリソースを割く必要があるからです。
それらを踏まえ、来年度は「パーソルホールディングスの来年度予算にどう組み込むか」 が取り組みの鍵になると考えています。
──特に気を付けているポイントはありますか?
パーソルグループ全体に向けたC-MACのガイドラインはあるものの、今後の運用については改善の余地があると考えています。以前作られたものは、運用ルールが先にあって、それに事業側の人間が合わせる形でした。これだとグループ内の個社からは「制約」に感じてしまい、業務上の余計な工数がかかったり、ストレスを与えてしまったりとデメリットが強調されてしまいます。
──確実に運用をスタートさせることが目標ですね。
最終的なゴールは、オンプレミス環境からクラウド環境への完全移行です。ただ、せっかくインフラが変わるタイミングなので、システムの自動化など管理の仕組みも実装できればと考えています。
今まで以上の効率化を目指し、見えていなかった部分の可視化を進める。次世代インフラの構築が成功すれば、既存インフラの保守・運用業務は軽減するはず。そうすれば次のチャレンジをするだけの余白が生まれます。基盤が整備された以降のことも踏まえながら、下地作りを進めたいと思っています。
【はたらく魅力】助け合いの精神、段階的に学べるOJT研修で気持ちよくはたらける環境を実現
──組織としてはどんな雰囲気でしょうか?
組織として自発的に動けるメンバーが多いですね。といっても、数年前までは限られた人数でタスクの量も読めない状況でした。そのため、目の前の仕事に優先順位をつけて解決する方法を取らざるを得なかった。
それが最近では、どうすればお客様にOKをもらえるかを自発的に考えて提案するという動き方が定着しています。私自身もそうですが、こうした仕事の進め方にやりがいを感じるメンバーが増えてきたと感じています。
──自発的に提案できる環境はやりがいにもつながりそうです。
もちろん、それが良い提案だったとしても、グループの予算をすぐに大きく取れるわけではありません。
最初は余剰リソースを使いながら徐々に体制を作り上げ、最終的にこれぐらいの予算でプロジェクトを具体化させたいと全体のストーリーを描く必要はあります。ただ、提案を形にするまでは長い目で見る必要があるものの、メンバーが自発的に取り組もうと思える雰囲気や文化があるのは、インフラチームの魅力だと思います。
──これから入社される方にとっては、はたらきがいと共に「はたらき方」も重要になると思います。どのような職場環境でしょうか?
これは自組織だけでなくパーソルグループ全体に言えることですが、残業の抑止活動が浸透しており、有給取得の制度もしっかりと生きています。
リモートワーク勤務やマンスリーフレックス制度の利用もしっかりと運用されているので、自由なはたらき方が当たり前にできる環境です。
メンバーの1/3が子育て世代のため、学校行事があれば中抜けすることもありますし、子どもが熱を出したというのであれば保育園に仕事の途中でも迎えに行ける。当然、自分の体調が悪い場合もお休みを取りやすいので、気持ち良くはたらける土台はしっかり整っているといえます。
──マネジャーの立場として、メンバーの職場環境を良くするために意識していることはありますか?
助け合いの精神をしっかりと持ちましょう、と常に発信しています。例えばメンバーの急な休みがあった場合、仕事をフォローする側が不満を持つことはほとんどないと思うんです。
でも、フォローされた側が「迷惑をかけてしまった」と過度に反応してしまうことは往々にしてあるわけで……。するとメンバー全員の考えも萎縮してしまうので、そうではないんだよと伝え続けています。
──入社して間もない場合だと、仕事をすぐに覚えられるかどうか不安な方もいると思います。
中途入社のメンバーに対しては、会社の制度やルールを人事グループからの説明で、実務についてはOJTで教えるようにしています。
新メンバーのことを多くの人に知ってもらうために自己紹介MTGを開催したり、「ちょっとしたわからない」を質問できるナビゲーターという役割を組織に1人配置するようになど工夫しています。
1〜2ヶ月あれば大体のことには慣れると思いますが、細かな実務については介在するシステムが多いため、長期的な支援が必要不可欠です。具体的には3段階にステージを分けていて、初めは定常業務を覚えてもらい、次に障害対応ができるようにします。
システムの数も多く、日々何かしらの監視アラートがなっているため、緊急度の高さに合わせて初動を取れるようにすることが大切です。
経験値の高いエンジニアであっても、中途入社の方には必ず一通りの業務を経験いただいています。遠回りなようですが、業務を肌で感じていただくことで課題の可視化、ミッションの具体化など、得られるものは大きいと考えています。
これらの基本を覚えたあと必要になるのは、各業務をわたり歩きながら既存メンバーと同レベルの業務を推進できるような経験を積むことです。
財務系、人事系、営業系など担当窓口をそれぞれ設けているため、まずは各領域で一人前の仕事ができるよう頑張ってもらっています。
──個々のスキル向上を支援する取り組みはありますか?
こちらも今期から勉強会をスタートさせる予定です。
個人で学習が難しい領域を有識者からお伝えしてもらう場にしたいと考えていて、メールやネットワークの認証基盤など、我々が直接は触れないものの、基礎知識が必要な分野をカバーできたらと思っています。
一方、必ず使うAWSやLinux・Windowsなどのサーバー、データベース系に関する知識などはパーソルグループの福利厚生で使えるオンライン学習プラットフォーム「Udemy Business」で自己学習してもらっています。
参考記事:
【最後に】顧客に近いポジションで、個社のやりたいことに応えるエンジニア
──最後に、候補者の皆さんに向けたメッセージをお願いします。
今回ご紹介したプロジェクトのように、お客様のミッションを実現するため、予算や計画を立てる段階から貢献できる仕事がすべてではありません。
我々の仕事の本質は、パーソルグループそれぞれの個社が発する要望に耳を傾け、インフラ領域の課題を解決すること。チームとしても「万屋(よろずや)」というビジョンを掲げています。
何が望まれていて、何が本質的な要件なのか。それらと向き合い続け、インフラの視点からベストな解決策を提言する。個社ごとに異なるリクエストへ応えることで、まさに万屋という存在になれると思っているんです。
そのために不可欠なのがコミュニケーションです。日頃から意識して、コミュニケーション能力を向上させ、過去に培った幅広い知識や経験を業務の成果につなげる。
そうしたはたらき方をしたい方にとって、活躍できる土壌がここにはあります。万屋として事業に貢献したい方と一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。
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