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お客様と”対峙する”のではなく、“同じ方向に向かう”ことの大切さ。プロジェクトマネジャー2年目の決意

2013年にパーソルプロセス&テクノロジー(以下:パーソルP&T)に新卒入社し、現在プロジェクトマネジャーを務める本橋俊郎さん。エンタープライズソリューション統括部で、コンサルティングフェーズからシステム開発までワンストップでのサービス提供を手がけています。

「上司や先輩に助けられながら、お客様と同じ目線になることの大切さを学んできた経験を活かしたい」と語る本橋さんは、プロジェクトマネジャー2年目を迎えた今、どのようなことを目指しているのでしょうか?

※ 2024年7月1日を以てパーソルプロセス&テクノロジーからパーソルクロステクノロジーへ事業移管されました。記事の内容は取材当時のものです。

「身近だけど遠い」テクノロジーで企業の課題を解決したい

ーーまず、入社の経緯について教えてください。

就職活動では、特定のモノやサービスの提供だけ、抽象度の高いコンサルティングだけを行うのではなく、専門性を活かした課題解決で企業に貢献したいと思い、SIerに絞り面接を受けていました。

テクノロジーがどんどん身近になる一方で、その裏側は一握りの専門家しかわかっていない…。そんな当時の状況に疑問を持ち、自分はITのプロとして、あらゆる領域にわかりやすくテクノロジーを提供できる存在になりたいと考えたんです。

パーソルP&Tは、コンサルティングからシステムの導入まで一気通貫で担えることが特に魅力的で、また、スピード感を持って成長したかったので、若いうちから大きな裁量がある風土にも惹かれ、入社を決めました。

ーー入社後はどのような業務を手がけてきましたか?

システム設計や導入部分の開発から始まり、約1年前からは、より上流のシステム企画やコンサルティング、開発フェーズのマネジメントを担当するようになりました。現在は、自分でも手を動かしつつ、プレイングマネジャーとしてプロジェクトに関わっています。

発注する側・される側ではなく、“同じ方向に向かう”関係性へ

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ーー特に印象に残っているプロジェクトについて教えてください。

約3年半という長期にわたって担当したあるお客様の業務システム開発プロジェクトは、入社以来最も心に残っている仕事です。

これは、金融機関向けにシステムを開発・販売するSIerのお客様から「全国にある複数の支社でバラバラな状態になっている業務プロセスを一元化したい」というご要望を受けての開発プロジェクトでした。

支社間での業務ルールの統一や、業務プロセスの変更、BPOの導入などを伴うものでしたので、お客様側の業務変動要素が非常に多く、お客様も社内の状況を把握するのに苦労されている様子でした。

そのような状況下、お客様との認識の相違から、一度決定したはずの要件が二転三転し、「言った、言わない」の問題が頻発してしまうこともありました。

ーーそれは、あまり望ましくない状況ですね。

はい、お客様にとっても私にとっても、なかなか難しい状況でした…。でも、そのとき悩んでいる私に、当時の上司がアドバイスしてくれたんです。

「経緯や現状を理解いただくのも大事だが、細かいことを言い争っても状況は何も変わらない。何を優先するべきか、これから何をするべきかを、もう一度お客様と一緒に考えよう」と。

確かに、自分たちの正しさに固執したところで、そこに価値はありません。お客様と一緒に建設的な議論をして、価値提供に向かって協働していくことが何よりも大事なんだと気づくことができました。

それからは、起きてしまった問題にこだわることはやめて、お客様と同じ目線で解決策を話し合えるようになりました。プロジェクトは前進し、最終的にお客様の望む形で着地して、今は継続的に他のお取引もいただいている状況です。

ーー良い関係を築けたのですね!とはいえ、 「お客様と同じ目線になる」のは、そう簡単にできることではないと思います。お客様との折衝では、どのようなことを意識しているのでしょうか?

お客様とSIerの関係は「発注する側」と「発注される側」で対峙する構図になりがちですが、本当に大切なのは一緒に同じ方向を向くことなんだと思います。

そうした意識を持つことによって、初めてお客様の視点で課題を理解し、期待以上の動きができるはずなんですよね。

今の自分は、単に「課題は何か」だけでなく、「どういう背景でお客様がそれを課題だと感じられたのか」まで、よく考えるようにしています。提案資料をご覧いただく際には「この部分を読み込んでいただいているな」「この部分はあまり重要視されてないのだな」など、お客様の表情やリアクションにも注目していますね。

若手の意見を聞く風土だから身につく、状況判断力

ーーエンタープライズソリューション統括部で、どのような力が身についたと思いますか?

1つは、「地に足のついたコンサルティング力」です。コンサルティングだけ、開発だけの会社は多くありますが、エンタープライズソリューション統括部はシステム企画から開発、保守、改善までを一気通貫で担う組織です。そのため、絵空事ではない、実現性を考え抜いたプランニングができるようになったと思います。

もう1つは、「答えのない状況の中で物事を前に進める力」です。エンタープライズソリューション統括部には積極的に若手の意見を聞き入れる風土があるので、自分で考え、判断する席に立つ機会が多くあります。

過去には、経験が不足していたり、未知の事態に戸惑ったりして、失敗することもありました。しかし、周囲の協力を得ながら失敗を乗り越えていくなかで、プロジェクトの課題を「自分ごと」として捉え、対応していく力を身につけられたと感じています。

お客様もメンバーも導いていける存在でありたい

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ーー仕事を進めるなかで、特に心がけていることを教えてください。

まだ十分にできているとは言えませんが、一緒に働くメンバーに「気持ちよく仕事をしてもらう」ことを大事にしたいと思っています。

どのプロジェクトでも、関わる人は、年齢、性別、働き方、目線、得意領域、全てバラバラです。それぞれの立場や視点で様々な意見があることを理解した上で、リスペクトする気持ちを持ち、丁寧なコミュニケーションを心がけていきたいです。

もう1つ心がけているのは、お客様にとっての「ビジネス・インパクト」はどうか、という視点を持つことです。業務改善プロジェクトの成果物や、開発プロジェクトにおけるシステムの機能追加1つにおいても、お客様の目線に立って、「お客様のビジネスにとって、どんなポジティブ、ネガティブな影響があるのか」を意識しながら、仕事を進めることを心がけています。

ーー今後の目標を教えてください。

まだプロジェクトマネジャーとしての経験は浅いですが、お客様もメンバーも導いていける存在でありたいと思っています。意見の多様性は保ちつつ、根っこの部分では、お客様や協力企業も含めた「プロジェクト関係者全員」で、同じ方向を向いて進んでいくのが理想ですね。

「困難な状況になったときには、一度原点に立ち戻って、お客様と同じ目線で考える」といった、自分がこれまでの経験から学んだことを、今度はプロジェクトマネジャーの立場からメンバーに伝え、お客様に価値提供していきたいです。

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