【PMに聞いてみた】プライム案件で30名を率いるPMが大切にしている「4つ」のこと
パーソルプロセス&テクノロジー(以下:パーソルP&T)では、グループ企業のシステムや自社プロダクトに加え、プライムSIerとしてグループ外の事業会社のシステム開発も行っています。
今回はその中でも30名近いチームにて大手不動産事業者様案件のプロジェクトマネージャー(以下PM)を務める北川 健太さんに、「PMとしてどこまでを担当しているか」や「大切にされていること」についてお話を伺いました。
技術的な側面含め、起こっていることを構造的に正しく理解することを大事にしています
ーーまず、北川さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
前職は二次請けとしてスクラッチ開発を行う会社に勤めていました。入社三年目からは小規模な案件ながらPMを担当するようになり、見積りから提案、そしてプロジェクト全体のマネジメントを行ってきました。
パーソルP &Tに転職した理由は2つあります。前職では二次請けの立場故に中長期的な提案をしようにもお金の話ばかりでエンドユーザーの方を向いた踏み込んだ提案がしづらかったため、プライムSIerで働きたかったこと、そして当時グループが掲げる「はたらいて、笑おう」のコンセプトに衝撃を受けたことです。
ーーPMとしての仕事内容について教えてください。
現在は、パーソルグループ外の事業会社様をクライアントとして開発を請け負う、エンタープライズソリューション統括部に所属しています。そこで、不動産会社様の会員向けWEBサービスの機能拡張をする大規模なプロジェクトのPMを担当しています。
PMの役割範囲は、プロジェクト全体の見積もりから要員の検討・調整、進捗の管理・報告、そして問題解決に向けた社内外の調整です。昨年からスタートした約2年間のプロジェクトであり、20〜30人が携わる大きなプロジェクトなので、チーム内にサブPM4人とPLを複数名立てています。お客様の調整やタスクの進捗管理、チーム間の橋渡しのコミュニケーションはサブPM単位で動いてもらっている状態です。
ーー北川さんはプロジェクトマネジャーとしてご活躍されていると伺っています。なぜPMの道に進まれたのでしょうか?
パートナー比率が高かった前職では社員はPMを目指すことがキャリアとしても前提となっており、その風土がPMとして働くきっかけになったのだと思います。
ただ、実際に複数のPMを経験して感じることですが、プロジェクトはそうそう「成功」するものではありません。(笑)私はプロジェクトの成功を「採算・要員計画含めて事前の計画通りプロジェクトが進む」ことだと捉えているのですが、そうならなかった時に皺寄せが行くのは現場のメンバー。だからこそ、PMの仕事は責任重大です。そこにやりがいを感じ、私自身ちゃんとできるようになりたい、というモチベーションがあり、それが今日までPMを続けられている理由になっています。
ーーPMとして大切にしていることを教えてください
大事にしていることは大きく4つあります。
1)正しく理解すること
技術的な課題もお客様の要望も、付け焼き刃な理解では後にもっと大きな問題に繋がりかねません。起こっていることを正しく理解することは常に意識しています。
開発案件である以上、技術的な問題も起こります。大きな案件なので、機能要件やパラメーターの設定など細かな部分はサブPMに任せてはいますが、ハード・ソフト双方の全体的な構造を技術的な側面含めて理解しておき問題の発生箇所を理解できるようにはしていますし、もし技術面で問題が起こっているのであれば詳しい方に腹落ちするまで聞き、理解した上で対処・対応しています。
2)本質を見抜くこと
これは、コミュニケーションを通じて「何を解決すべきか」を見極めるということです。メンバーからの報告でどうしても前提や修飾語などの前置きが長くなりがちな時、「これを解決すれば問題は解消するんだよね」等を質問し、可逆の検証を怠らないようにしています。
3)自由に思考すること
開発プロジェクトである以上、技術や工数といった人の側面やお金や時間に必ず制約が存在します。ただ、その制約ありきで考えていては、お客様が本当に実現されたいこと、開発の目的に対する提案はできないと思っています。制約なく考え、「あとこれだけあれば何が実現できる」を考えるようにしています。
4)入念に計画すること
PMとして当然ですが、無理な計画を立てプロジェクトが崩壊しないよう、起こることを見通しながら精緻な計画を設けるようにしています。
ーーこれまでPMとして担当したプロジェクトで印象に残っていることやエピソードがあれば教えてください。
現在進行中であるため印象に残っているということではありませんが、今携わっている大規模プロジェクトにはやりがいを感じています。社内にはプライムSIerとして大きな案件に携われるチャンスが多いですね。
これまでの経験としては、プロジェクトとしてうまくいった時は品質を大切にした時だ、という感覚があります。基本設計に時間をかけ山場を設定したときは、最終的にテストもトラブルも最小限で済ませることができました。
逆にうまくいかなかったのは、要員が合致しなかったケースが多いです。外国籍の方がホームシックで帰ってしまう、という笑い話のようなこともありました。その点、パーソルP &Tは前職と異なりプロパー比率が高く、プロジェクトの要員選定をする際にある程度の精度でメンバーのスキルレベルが分かり、PMとしては非常に助かっています。
ーー最後にPMを目指す方にアドバイスをお願い致します
もし皆さんがこれまでの開発プロジェクトで何らかの問題意識を感じ大変な思いをされた経験があり、後輩・同僚に同じ思いをさせたくないという想いを持っている方なのであれば、PMという仕事に向いているのではないかと思います。
現在開発メンバーとして働いているなら、今発生している問題は何かを考えたり、プロジェクト全体の工程や環境を構造的に理解したり、設計書の中で何がどのように定義されているかに関心を持ったりすることで、PMとしての感覚は少しずつ身についていきます。
PMは責任重大で強い当事者意識を求められますが、計画通りに進められた時に感じるある種の支配感、言い換えれば“自分が全体を動かしている感覚”には変えがたいものがあります。皆さんのチャレンジを応援します。
いかがでしたか?今回は「PMに聞いてみた」シリーズ第1弾として、北川さんにご登場頂きました。今後も社内のPMに仕事へのこだわりを伺っていく予定ですので、お楽しみに!
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