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PMOの役割は「問題解決」。大規模プロジェクトの進捗管理で必要な“本質的な課題”を見つける姿勢

近年、大規模プロジェクトの管理を徹底するために、進捗管理に関する幅広い業務を担当するPMO(Project Management Office)を設置する企業が増えており、パーソルプロセス&テクノロジー(以下:パーソルP&T)もその1つです。今回は大規模プロジェクトを手がけるエンタープライズソリューション統括部でPMOを務める佐藤正規さんに、プロジェクト管理の心得や働く環境について話を聞きました。

※ 2024年7月1日を以てパーソルプロセス&テクノロジーからパーソルクロステクノロジーへ事業移管されました。記事の内容は取材当時のものです。

「マネジメントを極めたい」上流の経験を求めてパーソルP&Tへ

ーーまず、佐藤さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

もともとは独立系のSIerで大企業のシステムを開発していました。これまではマネジメント寄りのキャリアを歩んできたので、さらに専門性を高めたいと思ったことが転職のきっかけです。よりお客様に近い場所で働ける会社を探し、2019年4月にパーソルP&Tに入社しました。

パーソルP&Tでは一次請けで大規模プロジェクトに携われることに加え、ベンチャー気質があることも魅力的でした。同規模のプロジェクトを手がける企業には旧態依然とした環境のところも珍しくないのですが、パーソルP&Tではチャットアプリ等のコミュニケーションツールを導入していて、生産性向上・業務効率化の意識が社内に浸透しているのが感じられたんです。これは積極的にチャレンジできる環境がありそうだなと思いましたね。

現在はエンタープライズソリューション統括部の交通サービス部に所属し、大手鉄道会社のシステム開発プロジェクトでPMOを務めています。

ーーPMOとはどのような役割を担うのでしょうか?

プロジェクトを統括するプロジェクトマネジャーの補佐として、プロジェクト全体の進捗管理や効率化を推進する、いわばプロジェクト単位のサブマネジャーのような役割です。

現在担当しているプロジェクトは全部で6チームあり、計60名ほどの社員が開発に関わっていますが、これだけの人数が足並みを揃えて開発を進めるには、さまざまな工夫が必要となります。

一時的な対応ではなく、「本質的な問題解決」を

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ーー具体的にどのような活動をしているのですか?

例えば、今回のプロジェクトでは「各チームごとにお客様への報告資料をフォーマット化する」ことを行いました。形式ひとつとっても、各チームがバラバラでは最終的に非効率になってしまうためです。

その際、単に「このフォーマット通りに、こういう資料を作ってください」と伝えるだけでは、開発側からすると、ただ「ルールが増えた」だけの状態で、負荷が大きくなったように感じてしまいますよね。

そうならないように、私はできるだけ各チームに直接話しにいくようにしています。「この資料を作るのは、お客様にこの点を説明する必要があるためです」と、そのフォーマットを使う意図からしっかり伝えることによって、円滑な進行に繋げています。

ーー大規模プロジェクトの進捗管理において、他にどのような点を意識していますか?

表面的な問題だけではなく、「本質的な問題を解決すること」を常に意識しています。期間の長い大規模プロジェクトでは特にこの点が大事だと思います。作業が遅れているチームがあったときには、一時的にその遅れを取り戻すだけではなく、なぜ遅れているのかを明らかにして、同じことが繰り返されないようにすることが必要です。

今回のプロジェクトでは、かんばん方式のタスク管理ツールを導入し、各メンバーの業務量を可視化しました。特定の人に業務が偏ってしまう「遅延原因となる状況」を回避するために行った、本質的な問題解決策の1つとなります。

プロフェッショナルとして、専門性を高めていく姿勢

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ーーPMOとして多くの社員と接する機会があると思いますが、パーソルP&Tのメンバーにはどのような印象がありますか?

やる気のあるプロフェッショナルな方が多いですね。高い専門性を持つ方が勉強会を開いたり、社内のサイトでナレッジを共有していたりします。そういった意欲あふれる方々に、大いに触発されています。

私は前職からBI(Business Intelligence)ツールの開発を専門としてきましたが、今後は他の社員に教えられるくらいのレベルを目指して、専門性を高めていきたいと思っています。

ーー入社後にメンバーとのコミュニケーションで困ることはありませんでしたか?

役職に縛られず、誰にでも話しかけられる雰囲気があるので、馴染みやすかったです。

パーソルP&Tの特徴は、お互いにフラットな関係性だからこそ、自立して動ける人が多いことだと思います。各々が自分で考えて色々な人と会話し、仕事を進めていというくスタイルが浸透しています。

自分も想像以上に大きな裁量を持たせてもらっているので、プロジェクトマネジャーを目指す上で貴重な経験ができていることを実感しています。

“尖った人”が活躍できる。強みを伸ばし、弱みを補い合えるチーム

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ーーエンタープライズソリューション統括部ではどのような人が活躍できると思いますか?

技術でもマネジメントでも、何か一つ専門性を持っていれば伸ばしていくことができるので、“尖った人”でしょうか。スペシャリストが活躍できる環境だと思います。

「みんなで支え合って仕事をやっていこう」という雰囲気があり、エンタープライズソリューション統括部には「協働する」意識が根付いているからこそ、お互いの得意分野で補い合える組織だと感じています。

ーー佐藤さんの今後の目標について教えてください。

1つは、自分が専門とするBIツールの開発分野で、会社に貢献することですね。もう1つは、さらに広い視野を持って、プロジェクトマネジャーとしてお客様に価値提供することです。大規模プロジェクトのPMOとして培った「本質的な問題解決」のスキルは、将来どんなプロジェクトを担当してもきっと役立つと思います。


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