自己紹介

はじめまして、システムソリューション事業部 グループソリューション統括部 グループビジネスソリューション部 IT基盤グループのYuichi.Sです。

2023年にパーソルP&Tに中途入社して以来、パーソルグループの一部企業向けにインフラ領域を扱う部署で働いています。要件定義から設計、構築、テスト、保守運用まで幅広く担当しており、主にAWSを扱っています。

前職で3年ほどオンプレのインフラエンジニアとして経験を積んだ後、パーソルP&Tに転職してからはクラウドをずっと扱っているので、最初はギャップを感じて戸惑ったことがありました。今回、自分の経験をベースに扱う技術がオンプレからクラウドに移って感じたことをお話します。

１.オンプレとクラウド：主要な違い

オンプレは後から修正できない。クラウドは後から修正できる。
ギャップを感じた「後で是正すればよい」という考え。

オンプレと比較したとき、クラウドのメリットの1つはその柔軟性です。

運用してみて不具合があったら是正しやすいというのが、クラウドのメリットだと感じます。CPUとかメモリとかも後から変更できるので、運用してみて実態にあった調整がしやすい。
ゆえに設計にも後で是正すればよいという観点がオンプレにはなく、クラウドエンジニアになってギャップを感じました。

２．クラウド学習：最初のステップ

オンプレの経験がクラウドでどの程度通用するのか、初めの頃は不安でした。しかし、ある程度は通用することがわかりました。

もちろんAWSの数あるサービスすべてに通用するわけではなく、CloudFrontとかIAMとかクラウドならではのものは一から学ぶ必要があります。
ですが、ELB→EC2→RDSのような基本的なモデルが頻出なので、サーバーやネットワーク、OSの経験があれば、ある程度通用したという所感です。

ただし、私はELBに当初苦戦しました。
オンプレからクラウドエンジニアを目指す方、是非ELBを最初に学習してください。

オンプレのLB（ロードバランサー）というハードウェアがものすごく高価なもので、かつ設定も難しいものだったので触ったことなく、ネットワークに詳しいベテランエンジニアしか触らない風潮がありました。
AWSは比較的簡単に扱えるので、使うのが当たり前というサービスになっています。

好きなAWSサービスはELBですという人は少数かもしれませんが、私はELB好きです。オンプレでは触れなかったLBを触りまくっています。

クラウドのメリットを感じる、かつ一般的によく用いられるサービスでもあるため、是非最初はELBに詳しくなってください。

３．クラウドエンジニアとしての新たなチャレンジ

クラウドエンジニアとしての最初の経験はシステム基本設計でした。
ELBも然り、1つ1つのサービスがオンプレほど細かくないため、一通りのアーキテクチャを自分で設計します（もちろん、周囲からの援助を受けながら）。

力の見せどころは、非機能要件です。
可用性、バックアップ、監視、ログ収集。このあたりはAWSサービスそのままの機能でできるわけではなく、結構作り込みが重要になってくる領域です。
AWSサービスを組み合わせて行いますが、シンプルで理解しやすく、効率的な設計が求められてきます。

例えば、OSに入っている製品が出力したデータバックアップをS3に転送するスクリプトを組んだり、ログにエラーが含まれていると通知するような監視を実装するためにjson形式の設定ファイルを作ったり。

あと、IaC(Infrastructure as Code)にも挑戦しておりTerraformやCloudFormationなどを使ってインフラの自動化もチームとして取り組んでいます。

一気にいろいろとチャレンジしていますが、その理由が1つの案件スパンが短いためです。忙しいながらも、日々スキルアップを実感しています。

４．クラウドエンジニアにキャリアチェンジしてよかったこと

クラウドエンジニアになると、リモートワークとの親和性が高まります。ハードウェアを前に作業することがないので、リモートでも仕事ができます。
私の場合、現在は月に1回ほどの出社で、それ以外は自宅でリモートワークを行っています。通勤時間がないことでプライベートの時間が取りやすいのがメリットだと感じています。

また、クラウドはハードウェアの手配が不要のため、案件スピードが速いです。（携わる案件規模やフェーズにもよるとは思いますが…）
私の携わる案件は3ヵ月前後の期間が多く、スキルアップを実感しやすいというのもクラウドエンジニアにキャリアチェンジしてよかったと思うことです。

５．まとめ

オンプレからクラウドへの転換は、多くのチャレンジを伴います。ですが、それらは全て新たに一から学ぶというわけではなく、オンプレで培った技術の延長線上に新しいスキルが存在しています。このことは、自分のキャリアを拡張する大きな機会となりました。

私自身、クラウドエンジニアとして働くことで、技術における視点の拡大、スキルセットの充実、働き方の柔軟性といった複数の利点を体感しています。

オンプレエンジニアからクラウドエンジニアへのキャリアチェンジを検討しているエンジニアにとって、この投稿が何らかの参考になれば幸いです。

Yuichi.Sの所属するグループビジネスソリューション部については、以下の記事でもご紹介しています。

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