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「顧客が目指すDX推進を支える」次へつながるプロジェクト

グループ全体売上の半分を占めるキーカンパニーのシングルプライムベンダーとして、ITの力で顧客を支える「スタッフィングチャネルソリューション部(以下、スタチャネ)」。主に派遣スタッフサイトなどを中心とするサイトアプリの開発、保守運用を担当しています。

本記事では、テクノロジーグループ マネジャーの前野さんに、代表的なプロジェクトについて教えてもらいました。

■インタビュイーのご紹介
前野 新司さん
グループソリューション本部 スタッフィングチャネルソリューション部
テクノロジーグループ所属
2006年8月、インテリジェンスビジネスソリューションズ(以下、IBS)統合前のIT企業へ中途入社。プログラマーとして開発経験を積む。現在はマネジャーとして、アーキテクトチームを管掌している。


【前野さんの紹介】マネジメントへの興味から組織の立ち上げも経験

ーー前野さんのこれまでのキャリアを教えてください。

学生時代からITや建築を学び、研究の一環でCADに出会ったのを機に「建築業界に進みたい」と、地元の建築ゼネコンに新卒入社しました。業界も業務内容も現在とは全く異なりますが、建物という生活のインフラを生み出す経験は、私の中でインパクトのあるものでした。

その後、業界を変えて転職したのは官公庁向けの案件を手がけるSIer企業。プログラマーとして、さまざまな開発や保守運用を経験することになります。開発者として土台となるスキルを身につけた後、さらなるキャリアを目指して入社したのが、パーソルクロステクノロジーの前身であるIT企業(当時はIBS統合前)でした。

パーソルグループの一員になって以降は、新規基幹システム構築の大規模案件に参画し、リリース後にはオフショア保守やベトナムセンターの立ち上げを担当。異文化の中での仲間たちとの交流で得られた学びは、今の仕事にも大きく影響していると思います。

帰国後は、トラブル案件のリカバリーや大規模なサイトリニューアルのプロジェクトリーダーを経験し、ベストエンジニア賞もいただくことができました。

その後は組織PMOを経て、当時沖縄で設立を目指していた会社(現在のGlobal Bridge部)の立ち上げメンバーに立候補しました。設立に向かって、仲間たちと切磋琢磨したことは貴重な経験になりましたね。

2016年に東京本社に戻ってからは、パーソルグループのプロダクト型開発やスマホアプリ開発に参画することになります。認定スクラムマスターの資格を取得し、スクラム開発も推進してきました。

ーー2020年には、現在の部門にてマネジャーにも就任されましたよね。現在の仕事内容を教えてください。

現在はマネジャーとして、横断的に組織の技術面を見ているアーキテクトチームを管掌しています。
お客様の新規開発に対する技術提案や技術企画をメンバーと共同で実施したり、「スタチャネがどうすればもっと良い組織になるか」といった体制について検討することも私の役割です。

これまで多くのプロジェクトで培ってきた、組織の立ち上げ経験や技術力が発揮される仕事だと感じています。

【組織の紹介】顧客との距離が近く、大規模案件に関われる

ーースタチャネの特徴を教えてください。

アプリケーションエンジニアを中心に30〜40代のメンバーが多い組織です。100名を超える規模のチームですが、東京だけでなく福岡拠点とも連携しており、リモートワークを中心にしています。

パーソルグループの中でも売上高の大きいキーカンパニーが顧客です。私たちは「ITとビジネスをサポートし、テクノロジーを利用して顧客が目指すDXを成し遂げること」をミッションに掲げています。

ーー「顧客が目指すDX」とは、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか?

私が把握している限りですが、大きく分けると3つあると思っています。

一つ目は、スタッフの業務をITの力で効率化していくことを目的とするDXです。ここでは、エンゲージメントも意識されています。たとえば、人材派遣業において営業担当者とはたらき手である派遣スタッフが互いに「つながり」を意識できるようなDX推進が考えられています。

二つ目は、会社・社員・派遣スタッフの三者を連携していくことをITの力で実現しようというものです。たとえば、後述する「社員向けアプリ」の目的にもなっています。

最後に、私たちのお客様のクライアント企業に対して、サービスを加速させるDX推進を目的とするものも考えられているようです。

ーーなるほど。やはり「DX」は一つのテーマになるわけですね。

そうですね。中期経営計画にも登場しますし、お客様先の役員の方からも「DXアプリを中心に」と、毎週のように「DX」というキーワードを聞いています。それほど大切なテーマということですね。そのため、私たちが担当するプロジェクトも、スマホアプリやWebサイトなどの「DXを推進させるためのアプリケーション」の新規開発が中心です。

また、人材派遣の業界で大きな地位を築いている企業ということもあり、「派遣業界の地位向上」を目指されており、その強いポリシーに私たちも共感しています。新規の開発に加えて、派遣法の法改正に伴う基幹システムの改修なども私たちにとって重要なプロジェクトです。

ーーお客様と一体感を持ってプロジェクトを進めているんですね。プロジェクトの規模に傾向はあるのでしょうか?

システムの利用ユーザーや規模自体が大きいので、大型のプロジェクトが多いです。中には「3か月で」というものもありますが、大多数が半年以上の期間をかけた100人月を超えるプロジェクトになっています。

【プロジェクト紹介】顧客のDXに貢献。チームとして学びの深いプロジェクトに

ーーチームの代表的なプロジェクトを教えてください。

代表的なものとして紹介したいのは、営業担当社員2000名が利用する「社員向けアプリ開発プロジェクト」です。2021年6月から8月までPoC(概念実証)を実施し、2021年8月から本格始動しました。そして、昨年の4月にリリースしたアプリです。

営業担当者が外出先から基幹システムにアクセスしたり、稼働中の派遣スタッフとやりとりできるように、メッセージ機能や、社内システムをスマホ上で見る機能を提供しました。

もともと外部から社内システムにアクセスする想定をしていなかったため、まずは外部から社内のネットワークにアクセスできる仕組み作りが必要でした。そこで、マイクロソフト社が提供する技術を用いて、AzureAD認証ができるアプリを作成することになったんです。

これが想像以上に大変で、動作の確認などをお客様に説明するのも一苦労。デモ画面を共有したりと試行錯誤していました。不具合対応が続いたこともあり、マイクロソフト社の方とは密に連携を取っていましたね。

ーーこのプロジェクトでは、スタチャネ以外のチームやマイクロソフト社のような外部組織とも連携したんですよね?

そうですね。45名体制、160人月を要するプロジェクト規模、さらには基幹システム側との連携も必要だったため、さまざまなステークホルダーと協力しました。

たとえば、同じくパーソルグループを顧客に持つグループソリューション本部の他部門にも加わってもらいましたし、ビジネスサイドや前述したマイクロソフト社の協力なしには進められなかったと思います。適宜、リモート会議やチャットで連携を取りながら、開発を進めていました。

ーー技術面でもこれまでにない挑戦をされたとか?

Azureの他にも「EMS(Enterprise Mobility + Security)」や「Microsoft Intune」などマイクロソフト社の技術を多く扱うプロジェクトでした。しかし、それらモバイルのセキュリティを高める仕組み作りの知見が社内になかったんです。

今回、マイクロソフト社とタッグを組ませていただいたことで、専門性を持った組織と自分たちの知識を共有でき、互いの知見を深めていけたのは良い経験でしたね。

ーー今後のプロジェクトにも活かせそうな技術交流もできたんですね。他にもチームとして学びになったようなことはありましたか?

これまでは、PoCやプロト開発に取り組む機会はあまり多くありませんでした。そんな中で本プロジェクトに新卒メンバーと2年目の若手メンバーをアサインしたところ、彼らの成長は目覚ましいものがあったんです。あらためて、新しい挑戦を若手に担ってもらう登用は、今後の組織を強くすると思いました。

【はたらく魅力】顧客との距離が近く、“超”上流を経験できる

ーー前野さんが感じるスタチャネの魅力を教えてください。

お客様が同じグループの企業ということもあり、ダイレクトに顧客のフィードバックを受け取れます。だからこそ、失敗をすぐに次に活かせるんです。

また、顧客との距離が近いからこそ「超上流から携われる」というのも大きな魅力と言えます。お客様は「こんなことが実現したい。やり方はわからないけれど、技術的に解決する方法はあるのかな?」くらいの段階から私たちに相談してくれます。役員クラスともやり取りすることもあり、本当の初期段階からお声がけいただくことも多いんです。

そういう意味では、テクノロジーを顧客に提案したり、企画から一緒に作っていく機会に恵まれていますね。「どんなことを実現したいのか」を一つひとつ聞きながら、一緒に作り上げていくのは大きなやりがいです。

ーー前野さんが「成長できた」と感じるのはどんな時でしょうか?

スタチャネでは、今後につながるようなプロジェクトに携わる機会が多くあります。なので、プロジェクトを手がけるごとに成長を実感できます。

たとえば、今回の「社員向けアプリ開発」では、システムのグランドデザインから考えました。今まではなかなかそういう機会がなかったので、貴重な経験だったと思います。今後、ゼロベースでの開発プロジェクトは多くなっていくと予想しているので、非常に良い知見を得られました。

ーー直近でご入社された方もいらっしゃると思いますが、その方はスタチャネのどんなところに魅力を感じ、入社されたのでしょうか?

アーキテクトとして技術選定や提案ができるという点を魅力に感じてくれたと聞いています。また、入社前の面談時にパーソルクロステクノロジーで長くはたらいているメンバーと会話をしてもらったことで「長くはたらけそう」という印象を抱いてくれたそうです。その点は入社後もギャップはないそうですが、加えてUdemyの活用などオンラインの学習支援があることにも魅力を感じてくれていると聞きました。

昨年入社の方ですが、非常に意欲的でご活躍いただいています。今後、大規模なサイトリニューアルの案件を控えていますが、現在も企画フェーズから入ってもらっています。

スクラム開発の予定になっているので、スクラムマスターとしての役割を担ってもらおうと思っています。

ーーなるほど。リモートワーク中心の中で、オンボーディングで配慮されたことはありますか?

人数が多い組織ですので、各メンバーの人となりや性格も含めて自己紹介をし合ったり、話す接点を増やすことを意識しています。

たとえば、1on1を実施したり、週1回バーチャルオフィスで会話する時間を作ったり、業務以外のコミュニケーションの場も設けています。

【最後に】どのような技術でお客様のビジネスに役立つかを考えるチームへ

ーー今後、挑戦されたいことがあれば教えてください。

個人的にはVRやAIを活用して「お客様のビジネスにどのように役立てるのか」を考えられるチームを作りたいなと思っています。

あとはメタバースなどの次世代のテクノロジーも社内の開発風土として取り入れていきたいと思っていますので、そういった取り組みは継続していきたいですね。

ーー最後に、採用メッセージをお願いします!

私たちの組織は、まだ歴史が浅く若い組織と言えます。だからこそ、組織改善もしやすく、ポジションも豊富です。

ここまでお伝えしてきた通り、プロジェクトを通して、新しい技術や大規模な案件の経験を積む機会も多いので「技術が好き」「テクノロジーで楽をしたい」「大きな案件に携わりたい」という方には、やりがいを持ってもらえる環境だと思います。

ぜひ、私たちと一緒に良い組織を作ってください!


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