未来を見据えた組織文化の醸成 ~教育推進施策~
※本記事の内容は2024年12月公開時点のものです。
【自己紹介】
1.施策検討のきっかけ
所属部門では社員一人当たりが自己成長に向けて、毎月一人当たり5時間の教育工数の活用を目標としており、また社員のプレゼンス発揮を目的とした内部用のブログを運用しています。
私が2022年10月に異動し、その異動先のマネージャーから自グループの教育工数/ブログ発信数が伸び悩んでいる状況の共有を受け議論した結果、教育施策推進チームを組成する運びとなりました。
2.組織の学習状況(施策前)
施策前は私の所属グループでは以下のような状態でした。。。
現場の業務に注力してくれていた半面、エンジニアとしての自己研鑽に費やす時間や、組織内にプレゼンスを発揮する意欲が足りていない状況だったのです。
3.教育施策推進チームの立ち上げ
そんなグループの現状を打破すべく、教育施策推進チームとして3つのチームを組成。
各チームにそれぞれミッションがありますが、教育施策全体の目的は目先の教育工数の向上よりも今後の組織の未来を見据えることでした。その上で「グループ内での学び合い 支え合う仕組みの基盤を作る」を掲げ、組織文化醸成のため各チームにアクションプランの検討と推進をお願いしました。
また、昨今は在宅業務が主流となっています。そのため、同チーム内のメンバー以外とのコミュニケーションが希薄になりつつありました。そこで、各チームに若手/中堅/ベテラン、開発/保守のメンバーを規則性なく配置し、普段業務では関わりのないメンバーとのコミュニケーションの活性化を狙っていました。
私は施策全体を統括する立場として、各チームのアクションプランに対する相談窓口やアクションプランの進捗確認、定期的な教育工数や勉強会開催数、ブログ発信数の経過をチェックするなど、各指標への達成状況に応じてリプランニングや施策のサポートなどを行っていくことにしました。
4.施策の実践
各チームではさまざまな施策を考えてもらい、時には私も一緒に検討しながらトライ&エラーを繰り返していきました。
・Udemy利用推進の施策
各自が視聴したUdemyの感想や視聴した講座は「どんな人におすすめなのか」などを、社内コミュニケーションツールとしているTeamsへ投稿してもらうようアナウンスする。
またUdemyを利用しようにもどんな講座があるかがわからない人向けに、レコメンドのような形でおすすめ講座を紹介する。
・勉強会企画/推進の施策
技術要素の強い勉強会の機会はもちろんのこと、若手社員向けにヒューマンスキル系の勉強会や、開発/保守しているサービスの業務理解度を増すための勉強会など、多岐にわたる勉強会を企画→開催までを実施する。
・ブログ発信推進の施策
単にブログで好きな記事を各メンバーに発信してもらうよう依頼するだけでなく、我々が普段開発/保守している多岐にわたるサービスの情報を、グループの垣根を越えて有識者に記事にしてもらう。かつ、それを新規参画者向けのナレッジ資料にしていくなど、プレゼンス発揮だけでなく、部門内での情報整理に貢献する。
5.組織の学習状況(施策後)
教育施策推進チームでのさまざまな施策の効果はどうだったのか!以下のグラフがその結果となります。
教育施策推進チームを立ち上げた2022年下期の教育工数は部門目標を達成!
しかし、2023年度上期に教育施策推進チームの体制変更などで、施策を進めるタイミングが遅れてしまい結果として未達成でした。しかし、その後は盛り返し、現在まで基本的に目標値を達成できているような組織に変化しました。
6.組織文化の醸成まではもう一歩
グラフとしては右肩上がりになりつつも、まだ教育施策推進チームの施策のおかげで部門目標に対して達成できていると私は感じています。
まだ学び支え合う組織文化の醸成まではしきれていないというのが正直な感想です。これに関しては教育施策推進というよりも、我々がエンジニアとしてなぜ日々自己研鑽に励んでいくべきなのか、今度は教育施策の全体統括の立場としてではなく、組織を牽引するマネージャーとして、メンバーの皆さんに認識してもらえるよう学習以外のさまざまな取り組みを進めていきたいと思います。
組織文化を作る。。。難しいですね~今後も精進していきたいと思います!
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