マネージャー対談|女性マネージャーが語る、キャリアの歩み方と仕事のやりがい
社員が能力を最大限発揮できる環境を準備し、 技術で社会課題の解決を目指しているパーソルクロステクノロジー。一人ひとりが「なりたい自分」になるための挑戦を続けています。
今回は2024年4月よりマネージャーに着任したMisa.HとSaori.Aの2名による対談を実施。女性ならではのキャリアの重ね方や管理職としての仕事のやりがいを、ざっくばらんに話していただきました。
※本記事の内容は2024年12月公開時点のものです。
プロフィール
周囲の後押しもあって、マネージャーに挑戦することに
ーー本日はよろしくお願いします!まずは、パーソルクロステクノロジーへ入社するまでのキャリア変遷について教えてください。
Misa.H:私は販売職としてキャリアをスタートし、2015年にIT業界に転身しました。キャリアチェンジの際には、パーソルクロステクノロジーが提供している未経験エンジニア育成プログラム(U_29)に参加。研修後、パーソルクロステクノロジーとは別の開発会社に転職し、水道料金徴収システムの受託開発および保守業務を経験していました。約4年を経て、新たな挑戦をするために、以前お世話になったパーソルクロステクノロジーへ入社したという経緯になります。
Saori.A:とあるSIer企業に新卒入社し、主に生命保険会社向けの基幹システム開発・保守プロジェクトのプロジェクトリーダー業務を担当していました。5年目のタイミングで結婚というライフイベントが発生し、それを機に転職を決意。どうせ転職をするなら「夫の転勤についていける」「上流工程に携われる」「グローバル」という希望を叶えられる職場を探し始めました。そんなときに出会ったのが、現在のGlobal Bridge部の前身であるIBS Global Bridge社。「ここならやりたいことができる」と感じて入社を決めました。
ーーお二人とも2024年4月からマネージャー着任となりましたが、どのような経緯でマネジメント業務に携わることになったのでしょうか?
Misa.H:入社以降、グループソリューション本部にて「パーソルグループ共通システム」の領域で開発保守を担当してきました。さまざまなプロジェクトでチーム運営や顧客折衝を経験する中で、次第にマネジメントへの興味が高まっていきました。以前は接客業をしていたこともあって「多くの人と関わるポジションで仕事がしたい」「マネジメントを学びたい」と考えるようになっていたんです。そんな折、上司からも「マネージャーに向いていると思う」と背中を押されて、せっかく機会を得られるなら挑戦しようと思いました。
Saori.A:入社前からの「オフショア開発に携わりたい」という希望通り、入社後はベトナムとの協業案件を中心に携わってきました。二度の産前産後・育児休業を挟みつつ、展示会管理システムや女性向けヘルスケアアプリのプロジェクトマネージャーを担当してきました。自身のキャリアでマネジメント職を意識し出したのは、ちょうど第一子の育休明けのタイミングだったと思います。Misaさんと同じく、上司との1on1で「次はマネージャーを目指しても良いのでは?」という話をいただいたんです。
ただ、当時は子育てにてんやわんやの時期。周囲のマネージャー陣と同じように仕事ができるイメージは湧きませんでした。正直、今もその不安がないわけではないのですが、徐々に「私みたいなマネージャーがいても良いのかも」とポジティブに捉えられるようになり、マネージャー職を受けてみようと考えたんです。
無理せず等身大の自分でマネージャーのミッションに向き合う
ーーマネージャーとして、現在向き合っているミッションを教えてください。
Saori.A:ラボ開発グループのマネージャーとしては「ベトナムラボ案件の拡大」が大きなミッションです。子会社となるベトナムオフィスとの協業を拡大し、さらなるオフショア開発体制の強化を目指しています。
Misa.H:マネージャー着任当初から「1マネージャーとして組織を運営していく推進力・知識をつけること」をミッションに掲げており、それは今も変わりません。ただ、組織マネジメントや顧客折衝、現場のサポートなどに携わる中で、徐々に自分に足りないものや変化を感じ始めています。
一つのミッションに向き合い続けるよりもバランスを取りながら、適宜必要な取り組みをしている感じですね。
ーーマネージャーとして取り組むべきことは多岐にわたるということですね。具体的には、どのような業務を担当されているのでしょうか?
Misa.H:以前から担当している開発プロジェクトの業務を徐々に引き継ぎながら、メンバーのパフォーマンス管理やスキルアップ指導などのマネジメント業務を行っています。
既存業務に加えて、技術力向上の施策やプロジェクト全体の進行管理、予算などの経営に関わる数字の管理、組織戦略の立案とメンバーへの浸透など、新たな業務も増えてきていますね。
Saori.A:私もMisaさんと同じです。マネージャー着任前から携わっていた業務を引き継ぎつつ、日本とベトナムのメンバーで推進している複数の開発プロジェクトをマネジメントしています。また「ベトナムラボ案件の拡大」というミッションを達成する上では、新規の案件獲得も重要です。ベトナムラボの拡大に向けた提案活動にも取り組んでいます。
ーー自分なりに掲げている「こういうマネジメントがしたい」というマネージャー像はありますか?
Saori.A:あまり自分と他のマネージャーを比べたりせず、自分に与えられたミッションを実現していこうと思っています。また、私より下の世代の女性社員のベンチマーク的な存在になれたら良いなという気持ちもあるんですよね。私自身もそうだったんですけど、子育てしながら管理職としてはたらくイメージはなかなか湧かないものです。身近に無理なく仕事と家庭を両立している管理職がいるのといないのとでは、キャリアの考え方も変わってくるのかなと。女性が「子どもがいてもこのようなはたらき方ができるんだ」と希望を持てるように、無理せず等身大でできることをやっていきたいなと考えています。
Misa.H:それはすごく大事ですよね。私のグループにもSaoriさんのようなライフイベントを迎えている人がたくさんいます。マネージャーになる前から育児と仕事の両立に悩むメンバーも身近に見てきました。社員が無理をしながら仕事していては「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンは実現できません。さまざまな事情を抱えるメンバーの支援や環境づくりができるマネージャーでありたいですよね。
責任の重さはあれど、助け合いで乗り越えられる
ーーマネージャーになってから、あらためて感じているマネジメントの難しさなどはありますか?
Misa.H:そうですね。メンバーとして一つのプロジェクトの前線に立つのではなく、グループのプロジェクト全体を俯瞰的に見る立場に変わったことで戸惑いを感じました。自分が現場に入っていれば、メンバーの状況やプロジェクト進捗の把握もしやすいのですが、マネージャーとして全体を管理する立場になると、プロジェクト単位では「見えづらい」部分が出てきます。伝聞情報が多い中で、いかに適切にメンバーを評価するのかは頭を悩ませているところです。
Saori.A:すごくわかります。見える景色が変わりますよね。全体が見える分、一つひとつの粒度はどうしても粗くなりがちですが、その中でも責任を持って方向性を示していかないといけません。限られた時間の中でどこまで情報を聞き込んでいくか、自分でボールを持ちすぎてメンバーの成長機会を奪ってしまっていないか。そういったバランスの取り方は難しいなと思います。
Misa.H:状況を聞くにも一人からの情報だとバイアスがかかってしまいがちなので、1on1などの場でなるべく多方面から情報収集することが大事ですよね。自社側だけでなく、顧客側への確認もした上で最終ジャッジをするようにしています。
Saori.A:現状は自分が納得できるまでヒアリングしてしまっていますね。適正な状況把握がどのあたりなのか、正直まだまだ手探り状態です。いずれは適切に「任せるところは任せる」という判断をできるようにならないといけないと思っています。
ーー今までの役割とのギャップを感じることもあるのかもしれませんね。キャリアアップしていく課程で壁にぶつかることはよくあると思いますが、お二人はどのように逆境を乗り越えていますか?
Misa.H:仕事とプライベートのスイッチはすごく意識していますね。仕事が辛いときには、プライベートで外食や旅行を楽しんで「意識的に」気分転換をするようにしています。逆にプライベートが辛いときには、あえて仕事に没入してみる。そんな感じでプライベートと仕事の重み付けをしています。辛いことばかりにならないように、程よく楽しみをプラスするイメージです。
また、周囲との関係構築はやはり逆境を乗り切るために欠かせません。実はマネージャーになりたての4月頃は「本当に私で大丈夫なのか」という不安が大きくて……。思ったようなアウトプットが出せずに悩んでいました。幸いにして現在は上長が良き相談相手になってくれているので、安心しています。しかし、相談するにも「腹を割って相談できる関係性」が大事です。まずは、自分から周囲に心を開くことを意識していますね。
Saori.A:私は育児と仕事の板挟みに頭を悩ませている真っ只中です。どちらかが忙しいのであれば対処のしようもありますが「育児でも仕事でもトラブル発生」となると逃げ場がなくて……。第一子の育休明けに携わったプロジェクトでは、タイトなプロジェクト進行中にコロナで保育園が休園。プロジェクトも進めなくてはいけないし、子どもが泣いている……といった状況もありました。幸いにして、エンタープライズソリューション本部のPMOグループを始めとする周囲のメンバーの支えやメンバーの頑張りのおかげで、やりきることができました。振り返ると反省すべきところも沢山あり大変だったのですが、学びが多く良い経験でした。逆境を乗り越える上でチームワークは大切なんだと実感しました。
あとは、辛くなったらお茶を飲むとか少し休憩するとか、わずかでもクールダウンする時間を設けるようにしていますね。イライラしているとどうしても感情的に物事を判断してしまいがちなので、まずは落ち着いてから仕事と向き合うことにしています。
ーーマネージャー着任後に感じた「自分の変化」や「新たな気づき」があれば教えてください。
Saori.A:気づきという点だと「意外と楽しめているな」と感じています。マネージャーになって全体管理をするようになってから、自分のところに集まってくる情報は圧倒的に増えました。これまでより組織全体の動きも見えるようになって、以前よりも視界がクリアになって楽しいという感覚があるんですよね。その分大変なことも多いですが、思いの外「大変さ」も楽しめている自分がいるなと思っています。
Misa.H:大きな責任を伴うポジションになり、 見るべき視点はだいぶ変わったと思います。今までは「どのようにプロジェクトを引っ張っていくか」という視点だったのが、組織全体に目線を向けるようになりました。目線の広がりに合わせて、自分のコミュニケーションレベルも徐々に上がってきた実感を持っています。
また、物理的に一人ひとりのメンバーとのコミュニケーション時間は減少してしまったので、意思疎通の方法やコミュニケーション機会自体の重要性はより一層感じるようになりましたね。
パーソルクロステクノロジーで“自分らしい”キャリアに挑戦してほしい
ーーマネージャーとしての今後の目標を教えてください。
Misa.H:マネージャー着任から半年で、ようやくマネージャーとして扱うべき「数字」「お金」「人」といったところが見えてきました。ここからは、より具体的に「組織の成長を支援するために何をすべきか」という視点を大切にしなければなりません。まだまだ経験のない領域なので、まずはそこからかなと思っています。
何より後進の育成は大切ですね。成長が止まっている状態ではモチベーションが上がらないでしょうし、自分自身も大変になるばかり。来年には新卒入社者も入ってきますので、次世代のメンバーやリーダーをしっかり育てていきたいと考えています。
Saori.A:今は子育てのことを一番に考えていますが、いつかは子どもも手離れしていくものです。自分の中で「仕事でアクセルを踏みたい」と思ったときに、すぐに踏める状態をつくっておこうと考えています。ベトナムラボの拡大とそれに伴うベトナム人メンバーとの関係強化、さらには業務プロセス改善といったテーマに一つひとつ向き合っていきたいですね。
ーー最後に、キャリアアップを目指す女性エンジニアに向けてメッセージをお願いします!
Saori.A:誰しもライフプランとキャリアのバランスに悩むタイミングはあると思います。しかし、パーソルクロステクノロジーは、ライフイベントを支えてくれる制度が一通り整備されている環境ですし、ダイバーシティを受け入れる文化が根付いている企業です。私自身も、社員一人ひとりが「個々の事情を受け入れて考慮する」マインドを持っている組織だなという実感を持っています。まずは、周囲に相談しながらやってみる。そんな挑戦ができる環境なので、ぜひ飛び込んでみてほしいです。
Misa.H:私もSaoriさんと同じ意見で「とりあえずやってみて!」という気持ちがあります。ダイバーシティの話も然り、キャリア支援の制度が整備されているのは、パーソルグループの強みです。それぞれの配属組織でも「自分らしいキャリア」を歩むためのサポートがあるので、安心して自己成長や新たな挑戦をしてほしいと思います。
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