【エンジニア対談】グループ全体にシナジー効果をもたらすために。プロジェクトを進める上で大切なこと
パーソルプロセス&テクノロジー(以下:パーソルP&T)最大規模の組織であるグループソリューション統括部は、パーソルグループ全体で使用する重要なシステムの開発を担っています。
グループソリューション統括部 グループビジネスソリューション部でワークフローシステムの開発を担当していた瀬野尾さん(2015年入社)と、それを引き継いだ田村さん(2017年入社)が感じている「グループ全体に展開するサービスを担うやりがい」とは、どのようなものなのでしょうか?
転職の理由は「仕事の幅を広げたい」「働き方を見直したい」
ーーまず、お二人の入社までのご経歴を教えてください。
瀬野尾:前職はSIerで、勤怠管理や社内研修に関するシステムを開発していました。転職を考えるようになったのは、約5年半携わったプロジェクトが一区切りついたときで、これまでは、既に仕様が決まっているシステムを作る業務が中心だったので、自分ができることの幅を広げたいと思い、より上流からサービス開発ができるパーソルP&Tに入社しました。
田村:私も前職はSIerで、システムの受託開発・保守にプロジェクトリーダーとして携わっていました。当時の仕事にもやりがいはあったのですが、リソース不足により常に繁忙期のような状態でしたので、結婚を機に、「そろそろ働き方を見直したい」と思うようになりました。パーソルP&Tは、会社全体で新しい働き方を積極的に取り入れていることが魅力的で、入社を決めました。
システムの制約を乗り越えて、グループ各社の要望に応える難しさ
ーー入社後から現在までの仕事内容を教えてください。
瀬野尾:入社して3年半は、パーソルグループ全体で使っているワークフローシステムの開発にプロジェクトリーダーとして携わっていました。
現在は、セールスマーケティング領域の名刺管理システムの開発を担当しています。この名刺管理システムの開発には複数の視点から最適解を考えなくてはいけない、という難しさがありますね。
事業統合や新会社への導入など、「様々な企業環境の変化に随時対応できるシステムづくり」という視点や名刺をデータ化するオペレーターの「生産性を向上させる」新しい施策を踏まえた視点。さらに、既存のシステムを更新していくため、「保守」の視点でも考える必要があります。
常に検討事項が多いプロジェクトですが、並行してチームで開発サイクルがうまく回るようなルールづくりを進め、メンバーと協力して1つのシステムを作り上げていくことに面白さを感じています。
田村:私は入社して半年間は、会計系システムのデータ連携部分の開発を担当していました。現在は人事系システムの保守・開発の取りまとめ役をやりながら、瀬野尾さんから引き継いだワークフローシステムの開発をリーダー的な立場でサポートしています。
ワークフローシステムはパーソルグループ全体で利用されるパッケージシステムのため、開発において一定の制約がありますが、グループ各社からの要望を可能な限り実現できるよう調整する必要があり、そこにやりがいを感じています。
ーー田村さんはワークフローシステムの開発を瀬野尾さんから引き継いでいるとのことですが、引き継ぎはどのように進めたのですか?
瀬野尾:担当していたワークフローシステムは開発案件の途切れないサービスでしたので、その時々のメンバー交代に耐えうるよう、日頃からノウハウの蓄積を丁寧に行ってきました。
そのため引き継ぎ自体の負担は大きくはありませんでしたが、パーソルグループの吸収合併や社名変更を経て、今の形になるまでのシステム対応の経緯を把握しておく必要があるため、大枠から細かい部分まで丁寧に説明することを心がけました。
後任の田村さんはその複雑な背景を的確に理解して、素晴らしい動きをしてくれています。安心して任せることができ、とても助かっています。
“フラットな組織”だから、難しいプロジェクトも乗り越えられる
ーーこれまで担当した業務の中で、特に大きなやりがいを感じたエピソードを教えてください。
瀬野尾:プロジェクトリーダーとして携わった会計システムの刷新プロジェクトです。私は総務領域のシステム側でフロントに立っていましたが、当初は会計知識などの業務知識が乏しかったものの、見積から決裁、発注・支払までのワークフローのシステム化を無事実現できました。
影響が多岐にわたるプロジェクトだっただけに、グループ各社と協力し合いながらあるべき形を実現できたことに、大きなやりがいを感じました。
田村:私はシステムのAWS移行プロジェクトが印象に残っています。アプリケーションチームのフロントを担当していましたが、課題が山積するなか、時間的な余裕もなく、失敗すればグループ全体の運用に影響が出かねないため、プレッシャーは大きかったです。しかしサービスマネージャーやインフラチーム、各種ベンダーと協力して完遂することができ、達成感を得ることができました。
ーー田村さんは転職の際、働き方を見直したかったとのことですが、パーソルP&Tに入社してみて環境面はどのように変化しましたか?
田村:前職でプロジェクトリーダーをしていたときは、自分だけが前に出て対応しなくてはならない状況になりがちで、何かと1人で背負いこんでしまうことが多くありました。でも今はフラットな組織で、個々の裁量が大きい分、各々が担当領域に責任を持って対応しているので、精神的な負担も軽くなったのが、とてもありがたいです。
また、「新しい働き方」という面でも期待通りです。昨年、東京都が開催した『テレワーク・デイズ』の期間中には、「みんなでリモートワークを経験してみよう」という動きが社内でありました。その様子を見て、「今後子どもができても、リモートワークを活用すれば家族を支えながら働き続けられそうだ」と安心できました。既にグループ全体でも多くの方が自宅や別拠点で仕事をするのは当たり前になってきているため、制度を利用するハードルも低いと感じます。
「パーソルグループ各社の架け橋」になりたい
ーーお二人の今後の目標について教えてください。
瀬野尾:今担当している名刺管理システムを、グループ全体にとってより有益なものにしていきたいです。各グループ企業からの要望を集めて、当該企業向けに最適化すれば、ある程度改善することは可能です。しかしパーソルグループ全体としてのバランスや、各社の文化の違いを踏まえると、言われた通りに改善すれば良いわけではありません。
一筋縄では行かないシステムですが、その難しさを乗り越えて、グループのシナジーを生むことに貢献していきたいです。
田村:ワークフローシステムでグループ全体の業務効率化に貢献したいですね。例えば、「申請書類の持ち込みに時間がかかる」「担当者のアポが取れずなかなか承認されない」など、リードタイムがかかるためにモヤモヤしているような業務は、ワークフローシステムの導入により改善することができます。
さまざまなシステム化のメリットを実現し、パーソルグループの業務がスムーズに運用されるよう、「グループ各社の架け橋」としての役割を果たしたいと思っています。
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